ちょっと久しぶりの「最強シリーズ」。
今回はおすすめの最強エアガン「マシンピストル」編です。
マシンピストルというのは主にハンドガンサイズでありながら、フルオートやバーストの機能を備えているものを呼びます。
ハンドガンなのにフルオートという火力の高さから、サバゲーではコアなファンが多いのも事実。
ただ、やはりハンドガンサイズではあるので、サブマシンガンほどの火力は無く発射性能もそれほどなものが多い。
全体的に小型なものなので、短いインナーバレルからBB弾が発射されます。
その関係で、命中精度は通常のハンドガンなどよりも劣るものが多いです。
残念ながらマシンピストルの分野は、エアガンの世界ではそんなに大きくないですね。
つまりモデルアップされている機種そのものがそれほど多くないのです。
過去に発売されていたものを含めると、それなりの数があるとは思いますが、現在発売されているものだけとなると、それほど多くはないように思います。
そこで今回は、現在は絶版になっているものも若干含めつつ、私が個人的な経験や考えを基に独断と偏見で「これは良かった!」という機種を取り上げてみようと思います。
絶版の機種を含むとは書きましたが、ものによってはまだ入手可能なものや、生産が数年おきに再開されるものもあったりします。
完全な絶版というものはそんなに無いかも。
それではまいりましょう!
ベレッタM93RⅡ07HK
メーカー:KSC
作動型式:ガスブローバック
全長:248㎜
重量:1040g
装弾数:32発
まずはKSCのM93RⅡ。これはすごいハンドガンです。ベレッタM92系をベースに設計されたマシンピストルで、ハンドガンなのにフルオート可能。
KSCのM93RⅡはそれをしっかり再現しています。これまでにKSCは数多くのM93Rをモデルアップしてきていますが、その決定版とも言えるのが07HKでしょう。これにはHW(ヘビーウェイト)バージョンもありますが、ABS樹脂バージョンのほうが強度は高いようです。
HWのほうがかなり重くて質感もいいのですが、ABS樹脂のほうのものでもさすがはKSCというところ。表面の処理などは美しいの一語です。
凄まじいブローバック(速度としても反動としても)を楽しむことができ、命中精度もかなり高いです。
電動ガンとも互角に渡り合える数少ないガスブローバックのハンドガンと言えるでしょう。
なお、KSCのM93Rは色々なバージョンが出ているのですが、旧バージョンと新バージョンでは部品やマガジンに交換性がなかったりますので注意が必要。
かなり優秀なハンドガンで私の周囲にも使用者がいます。(サバゲー戦史にもよく登場する)
Vz61スコーピオン
メーカー:東京マルイ
作動型式:電動ガン
全長:270㎜(522㎜)
重量:1110g
装弾数:58発
東京マルイが発売しているVz61スコーピオンはコンパクト電動ガンシリーズのひとつ。
金属の部品を多用しているので、強度も高く質感も良いです。
発射性能はMP7などと同じで、大きさのわりにはよく飛びます。
精度という面でもマルイ製は安定感がありますね。
ストックはスチールプレスということですが、あくまでも補助的な存在のようです。展張して構えてみても、体が縮こまるような姿勢になるので少々やりにくい。
この大きさのものならばストックは伸ばさずに片手撃ちでいいんじゃないのかと個人的には思います。
発射性能も装弾数もこのクラスとしては申し分ないのですが、バッテリーが純正状態だと瞬発力があまり強くないかもしれません。
なので改造してリポバッテリーを搭載している人も多いようです。
M11イングラム
メーカー:KSC
作動型式:ガスブローバック
全長:253㎜(450㎜)
重量:1360g
装弾数:47発
KSCのM11はものすごい発射サイクルです!そして重量感もかなりある。
ただ、通常のハンドガンとは異なり、内部でボルトが可動するという性質上、反動はそれほど強くないようです。
軽量マグネシウムのボルトのせいもあるようですが、このおかげでものすごいハイサイクルを実現しているとも言えます。
KSCのM11は外観に非常にリアルな仕上げが特徴。
装弾数もこのクラスとしては十分なのではないかと思います。
ただ、価格がちょっと高めです。それだけの価値があるものだとは言えるのですが、後述するマルゼン製がコストパフォーマンスに優れているせいでそう感じてしまう。
しかし総合的に考えると、KSC製のものが決定版と言えるのではないかと思います。
M11イングラム
メーカー:マルゼン
作動型式:ガスブローバック
全長:254㎜(450㎜)
重量:825g
装弾数:24発/50発
マルゼンが発売しているM11イングラムはスポット生産らしいので、入手困難な時期があるようです。
現在は休止中らしく、ほとんど見かけない状態となっています。(もしかしてこのまま生産終了か?)
それはさておき、この製品は非常にコストパフォーマンスに優れていると言えます。
フルオートセミオートの切り替えが可能でガスブローバックなのにKSC製のM11よりも10000円ほど安い!
全体的な構成はほとんどABS樹脂なのですが、表面処理がされているので、それほど安っぽさは感じません(個人的な意見ですけどね)。
ただ、外観的ことでKSCのものと比べると、やや見劣りする感じはあります。
このあたりに価格の差が出ているのではないか?というところ。
発射性能は大きくは違わないように思いますが、マルゼン製のガスブローバックはほぼどれも共通して反動が強い!
この部分に関しては撃っているという気分にはなりますね。
発射サイクルはKSCのもののほうがやや高いという実測データがありますが、実際にサバゲーで使うなら十分なサイクルだと思いますし、むしろこちらのほうが安いこともあってゲームには使いやすいのでは?とも思います。
ハイキャパエクストリーム
メーカー:東京マルイ
作動型式:ガスブローバック
全長:200㎜
重量:862g
装弾数:31発
東京マルイが発売しているマシンピストルで、同社のハイキャパ4.3をベースにしてフルオート化されています。
スライドが完全に後退しきらないようにすることで高い発射サイクルを実現しています。
つまりそのための弊害というようなものもあるにはありますね。
スライドが全開まで後退しないということは、つまりスライドストップが作動せずにホールドオープンしないということでもあります。
意図的にスライドの後退量を制限しているために起きることなのですが、BB弾がなくなっても作動し続けるという仕様になっています。
そういう犠牲を払っているものの、秒間25発と言われている発射速度は魅力的であるとも言えるでしょう。
(環境や状況によってこのサイクルは変動します)
ちなみにこのスライド後退量は簡単なカスタムで通常のストローク量に戻せるようです。
腕に覚えのある人は挑んでみるといいかも。そうすればスライドストップも作動するようになるんだそうな。
ただ、その場合はサイクルが多少落ちるようですが。
それからフルオート化に当たってパワーが通常のハイキャパよりもやや低下しているようです。
ハイキャパエクストリームは東京マルイのガスブローバックハンドガンの中ではフルオート可能な機種の初代。
ここから優れた機種が後に続いていくわけですね。
それでも使い方次第ではかなり面白いアイテムなのではないかと思います。
Vz61スコーピオン
メーカー:KSC
作動型式:ガスブローバック
全長:273㎜(518㎜)
重量:1550g
装弾数:20発
KSCから発売されているVZ61スコーピオンは、まず外観が非常に美しく仕上げられているという特徴が目につきます。
さすがはモデルガンメーカーというところではありますが、実射性能もなかなかのもの。
マルゼンからも過去には発売されていましたが(これは再販される可能性がある?)KSCのものほうがリアルさという点では勝ちでしょう。
ガスブローバックという性質上、どうしても難しいのでしょうけど、発射サイクルが実銃よりもかなり高いです。
それでもこのタイプのものの中では比較的落ち着いているサイクルのものなのかもしれません。
ちなみに実銃のVz61は意図的に発射速度を低下させるシステムを搭載しています。
装弾数は実銃にも存在する20発ですが、サイクルが高いということは必要なときに必要なだけ撃てないとすぐに弾がなくなってしまうということでもあります。
そういうことを防ぐ目的でサイクルを落としているわけですね。
ガスブローバックのこれは、さすがにそういう機能があるわけではないので、わりと高い発射速度が出ているようです(秒間16~18発)。
というところでオプションの40連マガジンというものが発売されています。
これを装備すれば火力的にも十分な状態になるでしょう。
個人的には外観上の理由で長いマガジンを好まないですけど(笑)
グロックG18C
メーカー:東京マルイ
作動型式:ガスブローバック
全長:186㎜
重量:698g
装弾数:25発
グロックのフルオートモデルがG18Cです。
Cというのはコンペセイターモデルの意味だそうで、銃口の上側(外観的にはスライド上部付近)に大きな開口部があります。
コンペセイターというのは銃の射撃時の反動を軽減するためのもの。
実銃では射撃時に銃口が上に跳ね上がるので、銃口上側に穴を設けてここから発射のガスを上に逃がします。
その際にガスの力で銃口を下へと押し付けることによって跳ね上がりを防止するというもの。
18Cはフルオートモデルので、実銃ではものすごい反動があるのでしょうね。
しかしガスガンではブローバックといえど、それほどの反動はありません。
精密な射撃をするには反動は邪魔な存在ではありますが、マシンピストルというのは精密に狙うというよりはばら撒くという使い方をするものだと思いますし。
それでもマルイ製はさすがで、フルオート時であってもかなり安定した精度で射撃できるようになっています。
このあたりの品質は非常に素晴らしいと言えるでしょう。
マガジンなどは他の同社のグロックと共通になっています。
中には50連のロングマガジンもあって、これを装備すると軽便なサブマシンガンのような使い方もできるのではないか?と思います。
ただし、このマガジンはグリップから下にかなり突き出すので見た目はちょっとです(笑)まぁ好みにもよるのでしょうけども。
タイプUマシンピストル
メーカー:マルゼン
作動型式:ガスブローバック
全長:250㎜
重量:840g
装弾数:50発
現在は絶版となっているマルゼンのタイプUマシンピストル。
また近い将来再販されないかなーとは思っています。
現在でも時々中古が出回ったりしますし、マガジンは同社のM11イングラムと共用になっているので入手しやすいように思います。
モノとしてはM11イングラムの廉価版といった感じがします。
全体的にプラスチックで構成されていて、非常に軽いという特徴があります。
発売されていた頃は確か価格が10000円以下だったと思いましたが違いましたっけ。
これもなかなかのハイサイクル。というかほとんどM11と変わらんのではないかと思います。
ちなみにM11イングラムとの最大の相違点は(外観的なことは別として)フルオートのみであることでしょう。
タイプUは母体となっているのがUZIであり、これのハンドガン型となります。
気になるのは本来のUZIやUZIピストルなどが9㎜弾を使用するのに対して、マルゼンのこれはマガジンをM11と共有しているため(M11は使用弾薬が380ACPであり、口径は同じであるものの薬きょうが短い)、UZIにしてはマガジンが細いこと。
まぁ外観的なことでもあるのですが、あまり気にならないと思います。
まだ手に入りそうならばぜひ!ということで今回は載せました。
オート9
メーカー:KSC
作動型式:ガスブローバック
全長:370㎜
重量:1095g
装弾数:38発
オート9というと映画ロボコップで主人公が使用する銃。
基本的にはベレッタM93Rがベースとなっており、外観的には大型のコンペセイターが付属したM93Rという感じですね。
KSC製のオート9は旧型のM93R-Cがベースとなっています。C型というのはコストダウン型のようで、他のものに比べると細部の仕上げが異なったりします。最大の相違点はバースト機能が搭載されていないこと。
しかしこれは後からオプションで取りつけることができます。
発射性能はそれほど悪くはないですが、新型のM93RⅡ07HK
よりは集弾性が悪いとも聞きます。
過去に私自身もM93R-Cを持っていたことがありますが、それほど悪いとも感じませんでした。
バースト機能を後から搭載するということも経験がありますが、これも難しくはなかったです。
サバゲーでの実用性も決して悪くないとは思いますが、ちょっとハンドガンとしては大きいかもしれません。
Mac10
メーカー:東京マルイ
作動型式:電動ガン
全長:295㎜(548㎜)
重量:1400g
装弾数:65発
前述したM11イングラムの母体となったのがM10イングラム。通称Mac10です。
これは実銃ではコルトガバメントと同じ弾薬を使用するもので、口径は45口径です。
それを小型化したのがM11イングラムということになるわけですが、さすがに使用する弾薬が大きいので本体も大きいです。
東京マルイが発売しているものはコンパクト電動ガンであり、バッテリーで動きます。
このため、他社のガスブローバックのような反動はありません。
表面の質感は塗装の仕上げが良いので安っぽくは見えないと思います。
また、新品で購入すると最初からサプレッサーが付属しているのも良い。
このサイレンサーはかなり効果的であるという証言が多くあります。
発射性能も東京マルイならではの安定したもので、ガスブローバックには無い強みでもあると思います。
ただ、やっぱり反動や銃そのものの動きがあまり無いので、ガスブローバックに比べると「撃っている感」は弱い。
実用という意味で考えるとサバゲーには向いているアイテムだと思います。
可動部分が少ないということは、つまり故障も少ないということになると思いますので。
モーゼルM712
メーカー:マルシン工業
作動型式:ガスブローバック
全長:296㎜
重量:1140g/1310g
装弾数:9発/25発
マルシン製のモーゼルM712はもともとは8㎜ブローバックのものから発展したもののようです。
そもそもM712というクラシックな銃をエアガンとして発売しているメーカー自体がほとんど無い。
2000年代にガスブローバックでM712が登場した時には驚いたものです。
それ以前にもマルシンは固定スライドでM712を発売していましたが、そこからすごく発展しましたね。
実銃としてのモーゼルM712は百年ほど前の設計のハンドガンで、現在の拳銃とはデザインや配置が大きく異なります。
スライドが無いので外観的にも珍しい。
動きとしてはボルトアクションライフルが自動化しているような感じに近いです。
ハンドガンなのにトリガーよりも前にマガジンがあるとか、ライフルなどに使われるタンジェントサイトが装備されているとか。
色々な意味で過渡期の時代の拳銃です。
マルシンはかなりリアルに再現しており、フルセミの切り替えも可能。
セミオートの際にトリガー操作によってはフルオートになってしまうという欠点があったり、ホールドオープンの機能が無かったりという部分もありますが、何よりもこのようなマニアックで特徴的な外観の銃をガスガンとして再現してくれたことを評価したいです。
マガジンは新品で購入するとロングマガジンとショートマガジンが付属してくるというのがいいですね。
マルゼン製のM11でも同じ現象が起きるのですが、ガスガンというのは基本的にはガスの入るタンクの容量で大きく性能が変動します。気化するスペースの広さなのでしょうけど、これでもやはりロングマガジンのほうが高性能のようです。
☆おすすめの最強エアガン「マシンピストル」編まとめ
ということでいかがでしたでしょうか?
エアガンの世界では残念なことに、あまりマシンピストルという分野は発達していないように思います。
各メーカーが、こぞって多くの機種を発売しているわけではないというのがその原因なのでしょう。
現在流通しているもの、廃盤になったもの。
廃盤になっていたものがリニューアルされて再登場したり、リニューアルされずに再販されたりと色々なことがあります。
今回特集したものは、あくまでもこれを書き上げた2018年夏の時点での情報であり、明日にはまた変化するかもしれません。
厳密なことを言いますとこれを書いている時点でも流通は変化しているでしょうしね。
さてさて。ということで今回はおすすめの最強エアガン「マシンピストル」編でした。
これから購入を検討しておられる方は参考までに。
それではここらへんで☆
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