こんにちは☆
お盆が過ぎても厚い毎日が続いていますね。
残暑お見舞い申し上げます。
さてさて。少し前にガンレポでマルゼンのタイプUマシンピストルを取り上げましたが、今回はそれに近いものをご紹介します。
今回は「マルゼンフルオートイングラムM11」です。
タイプUとの比較も交えながら見ていこうと思います。
それではまいりましょう!
実銃としてのイングラムM11
実銃のイングラムM11というのはアメリカの銃器。
大型のハンドガンくらいのサイズでありながら、桁外れに高い連射性能を有するもの。
イングラムはもともとはM10として45口径の銃弾を発射するように開発されました。
これはコルトガバメントなどと同じ弾薬で、かなり高い威力の銃弾です。
非常に小型で、毎分1000発を超える発射サイクルを持っています。
反動が強いため、フルオート時の制御が難しいとされていますが、
非常に高い連射性能のために瞬間的な火力の高さは驚異的なもの。
この連射性能のため、高い殺傷力を持っていると言われています。
ベトナム戦争の頃に米軍の特殊部隊がこれに着目、いくらかが米軍によって使用されたと言われています。
M11は使用する弾薬を小型の380ACPに変更、全体的にコンパクトにしたタイプです。
ボルトの前後動の距離が短縮されたことにより、M10よりもさらに発射速度が高まっているタイプです。
マルゼン製 ガスブローバックイングラムM11
マルゼンがこの機種を発売したのはかなり以前。
初登場からだと20年くらいになるのではないだろうかと思います。
ただ、今回ご紹介しているものは「ニューイングラム」と呼ばれる改良型。
現在は絶版となっているようですが、数年前まで生産されていたタイプです。
説明書によれば、ハーフコックを新たに設けたとか。つまり旧バージョンにはこれがなかったということになります。
ボルトが完全に後退しきらない状態でも作動しますが、本来は落としたりしたときの暴発を防ぐために追加された機能だとのこと。
ちなみに余談ではありますが、私も2001年頃に旧バージョン?を持っていたのですが、そんなふうだったかはよく覚えていません(笑)
マルゼン イングラムM11の外観
ではまず外観から見ていきましょう。
このイングラムM11はマガジン以外のほぼ全てがプラ製です。
ごく一部に金属が使われていますが、セレクターやトリガーと言った動く部分に限られています。
質感はそれほどプラスチックらしいというわけでもなく、なんとなくちょっとグレーがかった成型色となっています。
握ると確かにプラスチックの感触ではあるのですが、大きさなどから考えてもあまり安っぽさは感じません(あくまでも私の個人的な意見ですが)
このあたりはKSCの発売しているもののほうが良いのかもしれません。
それでもマルゼン製のほうが価格が安いという特性があるので、甲乙つけがたいところ。
マルゼン製のものはサイレンサーなどがセットされているフルセットのものでも20000円以下ですので、KSCものよりかなり安いということになります。
マルゼン イングラムM11の発射性能
マルゼンM11の発射性能を見ていこうと思います。
発射性能は概ね前に特集したタイプUマシンピストルと同じようなものですが、決定的に違う部分があります。
タイプUはフルオートのみであるのに対してM11はセミオートとフルオートの切り替えが可能となっています。
この関係でセミオートによる射撃ができるので、BB弾の消費をある程度抑えることはできそうです。
フルオート時の反動はかなり強めで、やはりというか、かなりのハイサイクルです。
マガジン容量は50発ほどですが、これでハイサイクルだとまさに一瞬で弾切れになります。
ホップは固定式なので、BB弾は使用する重さが限定されます。
私が持っている個体では0.2g弾がちょうど良いようです。
弾道はあまりまとまりが無いように感じますが、もしかしたらこれも個体差があるのかもしれないし、単なる何かしらの不具合なのかもしれません。
まぁインナーバレルの長さを考慮すればこんなものなのかな?とも思えなくはない。
この大きさのこの発射サイクルでガスブローバックである、ということを考えると「こんなもんか」なのかもしれないですね。
少し関係がない話なのですが、過去に私が撃ったガスブロのハンドガンでWAのインフィニティが最も弾道性能が悪かったなぁ。(しかしそれはジャンク品を修理したものだったので、本来はそこまででもなかったのかもしれないが)
銃口の下にあるストラップは銃口の跳ね上がりを抑えるためのフォアグリップの役割をしている。
マルゼン イングラムM11の問題点
えー。あくまでも私の意見なのですが、マルゼン製のガスブローバックガンは全般的に冷えに弱いように思います。
当然マシンピストルという性質上、どうしてもハイサイクルによるフルオートを多用するために通常のハンドガンよりは冷えてしまいやすいと思います。
それからストックの展張にちょっと手間が掛かります。これは構造的なことなのでしょうけど、バットプレートの部分を伸ばすのにちょっとコツが要ります。
素早くストックを展開するには熟練しないとです。
あとはサイレンサー。
純正のサイレンサーを使用してみてはいますが、ガスブロゆえにサイレンサー効果はほぼありません。
サイレンサーについては完全な見掛け倒しということですね。
ちなみにこのサイレンサーも一般的な汎用型は取り付けられず、完全に専用のものとなります。
仮に一般的なサイレンサーを取り付けるには、加工、改造が必要になるので注意が必要です。
マルゼン イングラムM11の外観カスタム
外観のカスタムは正直難しい部類だと言えるでしょう。何故なら形状的にかなり特殊なものだからです。
外観的にはUZIサブマシンガンを小型化したUZIピストル(マルゼン製としてはこれがタイプUマシンピストルに該当する)に似ているのですが、こうした外観のエアガンは他にほとんど無いのです。
その関係上か、これに対するカスタムパーツというものがほとんど発売されていません。
ただし、マルゼンからは純正でレールマウントが出ていたかな。
もっとも、銃本体が現在製造されていないようなので、これも入手困難なのでしょうけども。
マルゼン イングラムM11のサバゲーにおける実戦
このM11、かなりサバゲーでは使えます。
あくまでも私の過去の経験上のことですが、「瞬間的な火力を発揮させる」という用途が活かされるような使われ方が多いです。
例えば、スナイパーが予備として携行して、遠距離戦でボルトアクションライフルを使用する。
万が一、敵に接近された場合、こうしたマシンピストルで一時的に弾幕を張り、退却するチャンスを作る。
(この場合、あくまでもメインの装備はライフルなので、装備としては非常に重くて大きい。ライフルを放棄していないならば、機動性が高くないので決して予備のマシンピストルをメインに戦闘しようとしないこと)
またはM11装備の熟練の使用者にも出会ったことがあります。
彼はナイトゲームでこれをメインに使用しており、足音を立てないで接近、近距離から一撃で相手を撃破するという戦術を多用していました。
射程が長くないこと、長時間の撃ち合いには不向きなことを熟知しており、それに合わせた使い方をしています。
何事もそうですが、使用するものの特性をしっかり活かせると良いですね。
マルゼン イングラムM11まとめ
ということで今回はマルゼン製のガスブローバックM11イングラムを特集しました。
現在は絶版となっているようで、入手はできにくいかもしれません。しかし中古でなら出回っている可能性があります。
状態の良いものがもしもあれば、ですね。
さてさて。個人的なことなのですが、私はこれには思い入れがあります。
若い頃にこれをメイン装備にナイトゲームを駆け回った時代がありました。
その当時のものはもう失われてしまい、現在手元にあるものは新しいものです。
こだわりのあるものって何代目とかでも持っていたりするものかも。
それでは今回はここらへんで☆
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