寒冷期の電動ガンの取り扱いについて。注意点など

こんにちは☆

だんだん寒くなってきましたね。
いよいよ冬も本番になりつつあります。
このくらい寒いと屋外でサバゲーするという方は減るのではないか?と思ったりもしますが、今回は電動ガンの取り扱いで真冬の気温が低い際に気を付けたいことを紹介します。

これまでにもいくらかメカボックスについての項や、チャンバーパッキンなどに関しての項でも部分的に触れていますが、それらをおさらいする意味でもまとめてみようと思います。

それではまいりましょう!

寒いと電動ガンはどうなる?

電動ガンというのはバッテリーで動いています。そして各部に色々な素材が使用されています。

気温の変化によって、材質の特性が変化する部分があり、それらのために性能が年間通じて全く同じというわけではありません。

このあたりが実は要注意。

性能の変化だけでなくて、実は破損を起こしたりする可能性も出てくる場合があるのです。

それでは各項目ごとに見ていくことにしましょう。

バッテリーについて

まず、電動ガンを動かすための重要な要素としてバッテリーがあります。
バッテリーは電動ガンの心臓部を稼働させるための血液のようなもの。
電力を供給している部分ですし、この部分が電動ガンの作動のレスポンスに強い影響を及ぼしています。

寒くなるとバッテリーはどうなるのか?
というところなのですが、実はバッテリーは型式によって気温の影響を大きく受けるものがあります。

現在、電動ガン用のバッテリーとして一般的なのはニッケル水素バッテリーとリポバッテリーです。

電動ガンは東京マルイが国内のシェアのほとんどを占めていますが、東京マルイ自体は電動ガン用のバッテリーとしてはニッケル水素バッテリーを発売しています。
なので、マルイ純正という意味では電動ガンにはニッケル水素バッテリーが使用されるわけです。
(海外製の電動ガンもありますが、これらは全体からするとまだ大部分を占めているわけではないしね)

問題はこのニッケル水素バッテリー。

寒さにすごく影響を受けます。

なにがどうなるかと言いますと、低温の環境下ではどんどん出力が弱まっていくのです。

バッテリーというのは全力の性能が出る温度というのがあるのです。

ニッケル水素バッテリーというのは放電がもともと早い特性があるのですが、寒さによって出力が弱まってしまう特性があるのです。

これに対してリポバッテリーはほとんど気温に影響を受けないと言われています。

現在では旧式化して入手が困難なニッカドバッテリーは寒さに対してもかなりタフでした。

それに比べるとニッケル水素バッテリーはとてもデリケートで扱いが難しいと言わざるを得ません。

冬に屋外で、特に気温が0℃前後の時には要注意。
(そんな環境下でサバゲーする人がいるのか?というと、意外といるみたいです)

ゴム部品関係について

電動ガンの各部にはゴムの部品が使用されています。

チャンバーパッキンやピストンヘッドのOリングなどがそうです。

これらは寒くなるとどうなるかというと、温かい時期に比べると固くなり、グリップ力が低下します。

チャンバーパッキンについては比較的影響を受けやすく、ものにもよるのですが寒くなるとホップの効きが多少弱まる場合があります。
また、固くなるということは柔軟性を失うということでもあります。
このために若干の気密性への影響が考えられます。

寒さのために性能低下が起こると考えるといいかもしれません。

チャンバーパッキンは季節によって固さを異なるものに交換するユーザーもいますが、面倒なことなので実際にはあまり多くの人が実施しているとは思いにくいです。

インナーバレルとチャンバー2

オイル、グリスについて

自分で整備するという人には重要な部分です。

マルイ電動ガンの説明書にもありますが、どれだけか撃ったらチャンバーにシリコンオイルを吹き込めというような記述があったと思います。

これは非常に重要なことではあるのですが、この作業を怠るとチャンバーパッキンが固くなってしまい、柔軟性が失われてしまうのです。
これは気温に関係ない部分なのですが、問題は使用するオイルの特性。

シリコンオイルが一般的に使用されていますが、シリコンオイルは低温になると潤滑作用が低下するのです。
これは私が体感したところでは、気温が10度を下回ると感じられるようになるように思います。

特にカスタムした電動ガンのシリンダー内部にシリコンを使用していると、顕著にパワー低下が起きます。

実際に実験したのですが、冷えた電動ガンを温めて測定したら、初速の数値が大きく変化しました。

この変化をあまり出さないのがテフロン系のオイルです。

ただ、テフロン系のオイルは非常に高価なので、ちょっと考えたいところ。

ここで注意点。

気温が低い状況下でカスタムし、初速を規制ギリギリにしてしまうと、気温が上がった際にパワーが規制値を大きく超えてしまう可能性があります。
気を付けておかねばなりません。

カスタムというのは常に違法改造と隣り合わせであることを知らねばなりませんね。

金属部品について

電動ガンには多くの金属部品が使われています。

ここで重要なのはメカボックスに使われている金属部品。
メカボックスそのものや、内部の入っているギヤなどはアルミ合金で作られていますが、これが低温状態では衝撃に弱くなると言います。

確かにバージョン2メカボックスは冬のほうが弱点である「首周り」の破損が起きやすいです。

ギヤも同じような材質であるならば、同様のことが言えると思います。

こういうことへの対策として、ウォーミングアップが効果的です。

冷えている状態の電動ガンをいきなりフルオートでフル稼働させると破損しやすくなるので、セミオートで50発くらいゆっくりと射撃してやると適度に温まって良いとされています。

こうした細やかな配慮が故障や破損を防ぐことにつながっていくわけですね。

それでも完璧に防ぐことができるわけではないので、注意は必要ですが。

メカボックス分解

寒冷期の電動ガンの取り扱いまとめ

ということで今回は冬になってきたというのもあって、こうしたお話をしてみた次第です。

これまでに掲載した記事に断片的に登場する内容ではありますが、まとめてみるとなかなか面白いものですね。

気温の変化って機械にもかなり大きな影響を及ぼします。

あまりに寒すぎると、電動ガンそのものが動かなくなったりもするとか。
まぁこれは氷点下10度とかの話なのかもですが。

そうした環境下では無理矢理電動ガンを使うのではなく、エアコキを使用するのが望ましいです。
とは言っても、そんな気温の時に屋外でサバゲーやるのか?ということですが。

私は過去の経験で、積雪がある環境下の氷点下2度くらいではサバゲーしたことがあります。

この時はニッカドバッテリーを使用していたこともあって、作動に支障が出るということは無かったですね。

大切な電動ガン、上手に使えるといいと思います。

それでは今回はここらへんで☆

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