こんにちは☆
今回は久しぶりに外へ出て実際に検証してみました。
なにをって?
今回は銃身の長さで命中精度がどの程度変化するのか、ということを調べてみたんですよ。
ついでに貫通力の比較テストも行ってみました。
実際にどのようにやったのか、結果も交えながら解説していこうと思います。
それではまいりましょう!
測定の目的
巷ではインナーバレルの長さについて色々な情報が流れていますが、それらの情報がどの程度正しいのか?を実際に試してみることを目的とします。
実験内容は以下。
・インナーバレルの長さによって命中精度や最大射程は変化するのか?
これもずっと言われていることだし、なんとなくそういう印象はあるものの、どの程度違うのかというのは具体的に数字として出せたらいいと思いまして。
・インナーバレルの長い銃と短い銃では貫通力は変化するのか?
これも同じく短い銃のほうが遠距離での貫通力が劣ると言われています。(つまり遠距離でのBB弾の失速が早いかどうか)
・BB弾の重量の変化で命中精度や貫通力は変化する?
同じ銃のままで使用するBB弾を軽くしたり重くしたりすると、どの程度弾道性能や貫通力に変化が出るのか?
これも理論で言えば「こうなるだろう」というのは確かにありますが。
果たして実地に検証するとどのようになるのか?
一般的には重い弾のほうが質量の関係で性能は上がると言われています。
ただし、重い弾は弾速は落ちるので目標到達時間は遅くなるのですが。
実験に使用するエアガン
今回は2つの機種を用意しました。
機種は以下の通り。
・東京マルイ製電動ガン89式小銃
メカボックスのカスタムは行わずにインナーバレルとチャンバーパッキンのカスタムによって初速を向上させています。
パワーは0.25g弾で0.84J(適正ホップ)。ホップオフでは0.9Jです。
写真は今回使用した89式小銃のパワー。適正ホップ状態での撮影だ。実際には0.81~0.85Jの間である。
・東京マルイ製電動ガンMP5k
こちらは流速チューンで、最適ホップの状態でパワーは0.78J。ホップオフにすると0.69Jでした。
こちらはMP5Kのパワーチェック。ホップ調整する前の状態である。
この2つの機種はパワーの差が(実際に使用する状態で)0.06Jあります。
肉眼で見る限りは、どちらの銃の弾速が速いかはほとんど判別できない程度の差です。
数値的には89式小銃のほうが一枚うわ手という感じですが、果たしてこの程度の違いで大きな性能の違いは出るのか?
これも見どころですね。
貫通力、命中精度の測定方法
測定方法はとてもシンプルな方法を取りました。
まず、屋外の平地で50m巻き尺を使用して標的の距離を定めます。
標的は段ボール箱に新聞紙1枚を貼ったもの。
距離によって、この新聞紙を貫通できるかを見ます。
標的への射撃は基本的にはセミオートで射撃。数発の命中を確認したら、新聞紙の状況を確認して距離を遠ざけたり近づけたりします。
写真は実際の測定現場。
地面には50m巻き尺が敷かれ、遠方右手に観測係のミリヲタちゃんがいる。
測定による結果
結論を箇条書きにして記すほうが、多分見やすくてわかりやすいでしょうからそのようにしますね。
☆89式小銃
・0.25g弾使用時、45mまで良好な命中精度を発揮。45m先の標的に10発に6発程度は命中する。
これ以上の距離でも命中させられる感触はあったが測定は行わなかった。
・0.2g弾使用時、43m付近までは良好な命中精度。ただしこれらはセミオートでの実測値なので、フルオート時は変化する可能性がある。
・貫通力は0.25g弾の使用で44mまで新聞紙1枚を貫通できた。
・0.2g弾使用時では新聞紙1枚を貫通できたのは41m前後。0.25g弾使用時に比べると、やや貫通力は落ちているものの、それほど大きな変化では無かった。
下記はこの実験で使用した89式小銃が実装していたインナーバレル。ライラクス製である。内径がタイトなのでパワーアップが期待できる。
☆MP5K
・0.25g弾使用時、35m付近から急激に命中精度が落ちる。45m先の標的には確実に届くものの、10発に2発程度の命中。
※銃自体のBB弾の飛距離は89式小銃とそれほど違わない。
・貫通力は0.25g弾の使用で41m付近まで新聞紙1枚を貫通できた。
・0.2g弾での測定が時間的な制約上できなかったが、89式と同じであるとするなら、命中する限度や貫通力は0,25g弾の使用時よりもやや低くなるものと思われる。
実験からわかったこと
今回の実験からわかったことは、インナーバレルが長い銃と流速チューンされている短いインナーバレルの銃では、命中精度が大きく違うということ。
実際のところ、貫通力はそれほど大きな変化は無かったものの、例えば0.25g弾装備のアサルトライフルと、0.2g弾使用のサブマシンガンでは5m前後の差が出るのではないかということ。
この差が、ほんのわずかな初速の違いによるものであるだろうか?
それほどの差が出るとは、個人的には思いにくいなぁ。
射程ギリギリの距離で撃ち合うという意味では、短銃身のほうが甚だ不利であること。
今回、この実験で使用したMP5Kで89式小銃に対抗するならば、40m以下での戦闘状況に持ち込むのが望ましい。
逆に89式側は45m以上を保って撃ち合えばアウトレンジ攻撃が可能とも言える。
電動ガンの飛距離、貫通力、命中精度の検証テストまとめ
ということで今回の検証では、だいたいは事前の「こうすればこうなるんじゃないか」という情報に当てはまる結果となりました。
ただ、今回使用したものはいずれもカスタムガンなので、ノーマルだったらまた違うのかもしれないですね。
短いインナーバレルの銃、と言っても流速チューンするほどのものでなければ、もしかしたらもう少しいいのか?
実際、流速化していない電動ガンで再検証すると良いかもしれません。
ということで今回はこんな感じで実験してみました。
不完全な部分もありますので、後日また追加実験しようと思います。・
ちなみに本文中で触れなかったのですが、この測定を行った際の状況は以下のような感じです。
天候は曇りで気温は31度。風はほぼ無風でした。
横風がある状態だったら、重いBB弾のほうが優位になる可能性が高いので、これもまた機会を見つけて試してみたいですね。
それでは今回はここらへんで☆
その他のサバゲー戦史シリーズはこちら
よく読まれているサバゲー記事
オススメ電動ガン
twitterフォローお願いします。
ミリヲタYouTubeチャンネルを開設しました!
こちらではミリタリーに関連する動画の企画・配信を行っていきます。
動画第1弾はミリメシの実食レビューです!#サバゲー #ミリタリー #ミリメシ #YouTubehttps://t.co/LiECReOZJt— ミリヲタ (@Miliota1010) December 11, 2017