こんにちは☆
今日はちょっとマニアックな話をしてみようと思います。
サバゲーをされる方やエアガン、モデルガンなどの銃を触る方はなんとなく聞いたことがあるとは思うのですが、「軍用拳銃」というものがあります。
この名称からすると、民間用の拳銃と軍隊が使用する拳銃には異なる部分があるということになりますね。
それでは順を追って見ていくことにしましょう。
軍用拳銃というジャンルが確立されていったのは、私個人の考えでは第二次世界大戦なのではないかと思います。
なので、そのあたりの時代のものを参考にしていこうと思います。
使用環境への考慮
軍用拳銃というのは「軍隊が使用するのに適した設計を持っている」という点に特徴があります。
それがどういったことであるかを解説していきます。
まず、軍隊が使用するということは、つまり使用環境が多岐にわたるということ。
暑さや寒さ、湿度や乾燥。それから砂塵や泥、水、海水などが待ち受けている環境で使用されることも考慮しなくてはなりません。
戦場で活動するということは、どのような状況においても使用できなくては困るということです。
このことから、内部の構造が単純で故障しにくく、無駄のない設計のものが適しているとされます。
外装も極力内部を守るような頑丈なものであることが要求され、なおかつ使いにくさを感じないようなデザインを考慮されています。
これに対して民間向けのものはそういったところを最重要視はされていないようです。
どちらかというと、最低限の「安全に射撃でいる」機構を優先されているように思いますし、外観的なことでも民間向けのモデルほうが派手で凝ったものが多いです。
生産性について
軍用拳銃というのは戦場で使われることを前提にしていると言いましたが、いざそれが活躍せねばならない状況が起きるとなると、それらは大量に消費されるものでもあるわけです。
戦場で使用されるということは常に大量の消耗、消費をするわけですから、これを補填できないといけません。
そのため、構造的に、また素材的に大量生産に向いているものでなければ困るのです。
そして製造にあまり高いコストが掛からないことも重要。
大量に生産可能であっても、値段が高いのは負担が大きくなるので安いほどいいわけです。
こうして考えると、軍用拳銃ってものすごくしっかりした設計によって成り立っているのだということがわかりますね。
ごく初期の頃にはそうでないものも
現在に通じる軍用拳銃というものが確立されていったのは第二次世界大戦頃だと言いましたが、それ以前にはあまり軍用銃に向いていない銃を軍隊が使用していた時代もありました。
例えば第一次世界大戦の頃。
ドイツ帝国が使用していたルガーP08は複雑な構造、高いコスト、砂塵に弱いという点では軍用拳銃には不適格です。
それでもルガーP08は「将校はこの銃を持つのが伝統だ」と思われていたらしく、軍用に風向きだとわかっていてもある意味での象徴としてドイツ軍将校に好まれました。
その関係で後継のより優れたワルサーP38が登場してからも調達が続いたと言います。
オートマチックの登場以前は
そういえばここまでお話しているのは主にオートマチックの拳銃についてのことがメインになっていますね。
拳銃というかハンドガンの歴史としては、オートマチックよりもリボルバーのほうがずっと古いので、リボルバーを軍用に使用していた時代もあるんです。
基本的にはリボルバーのほうがオートマチックよりも信頼性が高く、壊れにくい構造となっているのですが、欠点もあります。
装弾数が多くできにくいということ、それから連発で撃つときにダブルアクションだとトリガーが重くて手がぶれてしまうのです。
このために命中精度が低くなりやすいと言われています。
そこへいくとオートマチックのいわゆる自動拳銃というのは、最初の一発以降はシングルアクションでの発射になるのでトリガーが軽くなる。
この関係で命中精度を高めやすい。
装弾数もリボルバーよりは多くできるという利点があるのです。
しかし国によってはオートマチックが登場したあとも信頼性という理由からリボルバーを使い続けた例もあります。
外観的な特徴
・表面のカラーリング
軍用拳銃には外観的なある特徴があります。
まず、ハンドガン本体の色。
軍用拳銃には基本的にはシルバーモデルはありません。
というのも、実戦では光を反射するということはダメなことなんです。
キラッと光った反射で発見されたり、そこを狙って攻撃されたりするからですね。
しかし、ミリタリーモデルでありながら、シルバータイプというものが全くないわけでもない。
例えばコマーシャルモデルといって、本来軍用に開発されたものが民間で販売される場合にこのシルバーのものが登場したりします。
または、軍用拳銃でも主に「贈答品」として製作されたものは煌びやかに飾られているものもあります。
ただ、やはり本来の軍隊が戦場で使うもの、という意味では艶消し処理がされた黒が一般的です。
例えばこの写真のように、ワルサーP38は軍用拳銃であるが、軍用としては銀色のモデルは存在しない。
・ランヤードリングの有無
軍用銃の特徴としてもう一つ。
ランヤードリングの有無です。
ランヤードというのは激しい動きをしたりしても、銃を落として失くしてしまわないようにするための紐というかストラップのこと。
これを連結する金具が、ミリタリーピストルにはほぼ確実にあります。
厳密に言うと、警察用の拳銃もあります。
それを携帯して行動するということに配慮されているということですね。
ポピュラーな軍用拳銃
それでは簡単に一般的な軍用拳銃の機種をちょっとだけご紹介しましょう。
軍用拳銃についてまとめ
ということで今回は軍用拳銃についてのお話となりました。
エアガンにも様々なモデルがあって、主に外観的なものではあるのですがミリタリーモデルをよく再現しています。
近年ではよりタクティカルなハンドガンも多く登場していますね。
基本的には軍隊が武器の最先端を進んでいますので、拳銃、ハンドガンというものももともとは軍用が基本になっていることが多い。
民間用に設計されたものであっても、内部の機構は過去に軍隊が使用していた何かを参考にしていたりするものです。
ただ、昔ほどは軍用と民間用の明確な区別ってなくなってきているような気もします。
本来の軍用銃とは特別に作られているものなので、民間用とは異なる部分が多くあるものだと個人的には思いますがね。
さてさて。
というわけで今回は軍用拳銃、ミリタリーピストルについてでした。
そのうち拳銃に限らず、ライフルとかも特集できるといいなと思っています。
それでは今回はここらへんで☆
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