日本陸軍三式戦闘機とドイツ空軍メッサーシュミットBf109

こんにちは☆

たまにはサバゲーとはちょっと関連の無い話をしてみようと思います。

今回は日本軍戦闘機「三式戦闘機」とドイツ空軍戦闘機「メッサーシュミットBf109」のお話。

この両者は共に第二次世界大戦時の戦闘機であり、同じ系列のエンジンを搭載しているという共通点があります。

そういう意味では、よく比較対象になりやすいものでもあります。

ちょっとそこらへんも交えつつ見ていこうかなと思います。
三式戦とBF109

メッサーシュミットBf109

Bf109は別名Me109とも呼ばれていますがこれは同じものです。

ドイツの戦闘機は基本的にメーカーの名前の一部が名称に含まれるものでBfはバイエルン航空機製造会社、Meはメッサーシュミットの頭文字となっています。

簡単に言えばBf109は開発時点ではバイエルン航空機製造会社が作っていたことになりますが、途中からメッサーシュミット社に会社の名前がかわったため。

当時からどちらでも呼ばれていたのでBf109でもMe109でも間違いではありません。
Bf109は第二次世界大戦が始まる直前に設計、開発された戦闘機。

当時のヨーロッパでは液冷エンジンを搭載して空力的に洗練された細身の機体を戦闘機に仕上げることが流行していたと言います。

そういう流れの中でBf109は生まれました。
ライバルは英軍のスピットファイアでしょうか。

Bf109はその後日本海軍の零戦に似た運命をたどります。
後継機に恵まれずにドイツ空軍はこの機体を改修して使用を続けて行くことになります。

エンジンを変えてみたり機体の一部を改良してみたりして使っていくわけです。

Bf109の特徴はやはりエンジンの系統ではないかと思います。

Bf109のエンジンはマイナスGが加わっても快調に動く構造になっています。これに対して英軍のスピットファイアはマイナスGが掛かるとエンジンが一瞬止まるといいます。

高度な技術が活かされており、英軍のスピットファイア相手にもこの特色を活用して挑んでいきます。
BF109
Bf109の一番の悩みは翼の耕造から来る武装の問題でしょう。それから短い航続力。
当初から高速一撃離脱を行うように設計されているので速度を出しやすいようにするために主翼がかなり薄いのです。

このため主翼に武装を搭載できないために連合軍戦闘機に比べると武装が見劣りするのです。

航続力も戦争後半になってドイツが守勢に回り始めるとあまり問題にならなくなっていきます。

ただ、前半のバトルオブブリテンでは航続力の短さが作戦失敗に大きく影響したと言います。

バトルオブブリテンでは、燃料の残量を気にしながら空戦せねばならず、また、空戦できる時間もそれほど長くない。こうした状況下で爆撃機の護衛を行ったわけですが、それでは不完全でドイツの爆撃機は次々と撃墜されたといいます。

三式戦闘機

日本陸軍の三式戦闘機は川崎航空機で開発された戦闘機。

当時の陸軍は格闘性能重視の対戦闘機戦用の軽戦闘機と速度と火力重視の対爆撃機戦用の重戦闘機とを開発開始していました。

中島航空機はこれに軽戦闘機として一式戦闘機を、重戦闘機として二式単座戦闘機を送り出して採用されています。

川崎は独自の理論として戦闘機はなんでも応用できるほうが良いという設計思想を追いかけて三式戦闘機を開発していきます。

結果的に誕生したのが軽戦闘機と重戦闘機の中間の特性を持つ機体となったわけです。

日本軍唯一の液冷エンジン搭載戦闘機であり、これはメッサーシュミットBf109Eと同じエンジンを搭載しました。

ドイツのエンジンをライセンス生産したわけですが当時の日本の工業力はドイツよりも遥かに低く、
精密なエンジンをしっかりとした素材で製作できなかったのです。

このためエンジンの故障が頻発、パイロットからも殺人機と呼ばれていたと言います。

エンジンの調子さえ良ければ優れた性能を有する戦闘機ではありました。
三式戦

また離着陸もしやすく運動性も良好であったといいます。
輸入したBf109Eとの性能比較でも全てで上回っていたとされます。

(ただし三式戦闘機が登場した時にはドイツではすでにBf109Fが登場しており、これはE型よりもかなり高性能)

Bf109の実戦

実際の戦闘ではBf109は対戦闘機、対爆撃機どちらにも奮戦しています。

しかしやはり旧式化していた設計を無理に延命するようにして改良を行っていたので限界はありました。

戦争後半はBf109を補助する形でFW190が登場、ドイツ空軍はこの2つの機種で戦争を戦い抜いていきます。

(末期にはジェット戦闘機であるMe262やDo335などの新型機が現れますが数の上では圧倒的に少数であり主力戦闘機とは到底呼べない。)

Bf109は液冷エンジンの特性から高高度でも性能が良くドイツ上空でP51やP47、スピットファイアなどと死闘を繰り広げます。

それでもベテランパイロットはどんどん減っていき、結果的にはドイツを守りきれませんでした。

なお、多くのドイツ空軍のエースパイロットはBf109を乗機としていたようです。

また撃墜数が300機以上というパイロットもドイツ空軍にのみしか存在しません。
日本、そして連合軍のいかなる戦闘機隊にも100機以上の撃墜を成し遂げたパイロットはいないのです。

このことからもドイツ空軍とBf109がいかに優秀であったかがわかります。

Bf109も登場したばかりの頃の主力機種から戦争末期に現れた新型までさまざまありますが、
武装は強化されていっており速度も登場したばかりものに比べると最後の方のやつは100㎞くらいは速くなっています。

三式戦闘機の実戦

三式戦闘機は登場して間もなく南方の戦場に投入されています。
太平洋での作戦は主に海軍が担当していたのですが海軍だけでは航空戦力が足りずに陸軍航空隊に出動要請が出ます。

本来の陸軍航空隊というのは太平洋を戦場にすることを想定しておらず、色々と不具合を経験していきます。
三式戦闘機は東南アジアの熱帯などの気候の違いなども手伝ってもともと完成度の低いエンジンがさらに多くの故障を起こしています。
稼働率が低く高い戦闘力を発揮できずに活躍できませんでした。

南方戦域で日本陸軍の航空隊と戦った米軍パイロットの証言が興味深い。

「三式戦闘機は日本軍戦闘機の中で最も落としやすい」というのです。

一式戦闘機ほど旋回性能が良くもなく加速性能もそれほどはない。

一式戦闘機より速度は速いし武装も強力だが一式戦闘機のほうが遥かに怖いという意見が多かったようです。
次第に日本が劣性になり日本本土上空の迎撃戦闘が始まります。

対B29爆撃機との戦闘やそれを護衛して現れるP51、日本近海の空母から発進してくる米海軍の艦載機などと激しい戦いを繰り広げます。

この頃の三式戦闘機は国内の部隊がメインになるので部品の供給などという点からもわりと完全に調整された機体が多かったといいます。

米軍からも日本本土上空での戦闘で最も活躍したのはtony(三式戦闘機の米軍側呼称)だったと記録されています。

昼間に高高度でやってくるB29に対しては日本軍戦闘機はほとんど無力であり、
高度10000メートル付近を編隊を組んで現れるB29をまともに迎撃できませんでした。

それでも高高度での性能は三式戦闘機は日本軍戦闘機の中ではだいぶましなほうだったので体当たりまでしてB29を迎撃しています。

この頃には三式戦闘機の新型が登場します。
より強力なエンジンを搭載して性能向上を狙ったものですが、以前のエンジンよりも扱いが難しく(以前のエンジンですらまともに作れないのに)ものにできませんでした。

最終的に三式戦闘機は機体はあるがエンジンの生産が追い付かないという状態が発生。これに急遽空冷エンジンを搭載して飛ばせるようにしろということになります。

こうして三式戦闘機は五式戦闘機に生まれかわるのです。
しかし五式戦闘機はかなり高性能な戦闘機となったものの登場した時期が遅すぎたために戦局を覆すほどの活躍はありませんでした。

終わりに

Bf109にしても三式戦闘機にしても、どちらも敗戦国の戦闘機。戦争が終わった時点でほとんどが消耗していて、残っていたものも処分されてしまっています。現在世界ではごくわずかしか残っていません。

Bf109はかなりの数を生産されていましたのでわりとあるのですが三式戦闘機は世界中でも日本に2型が一機あるのみ。
三式戦闘機はメッサーシュミットBf109と同じエンジンを搭載していたために和製メッサーと呼ばれることもあります。

しかしエンジン以外はほぼ共通するところはありません。
どちらも激しい戦いで消耗し、祖国を守りきれなかった戦闘機です。

悲劇的な存在なのかもしれませんが、たまにはそんな歴史を背負った戦闘機のことを考えるのもいいかなと思います。

そういえば岐阜県の各務原にある各務原航空宇宙博物館には世界で唯一の三式戦闘機2型が展示されていますね。

行けそうな方は言ってみるのもいいかもしれません。

タミヤ 1/48 メッサーシュミット Bf109 E-3

タミヤ 61115 1/48 川崎 三式戦闘機 飛燕 I型丁

今回の写真は上記のようなプラモデルを使用しています。

たまにはプラモもいいもんですね。

それでは今回はここらへんで☆

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