こんにちは☆
今日は私の経験談となるのですが、電動ガンをカスタムしているときに発生したトラブルのことを書こうと思います。
電動ガンのカスタムの事故なんですが、これは色々な種類がありまして、今回取り上げるのは漏電です。
それではまいりましょう!
電動ガンのカスタム
その日、私は東京マルイ製電動ガンのファマスをカスタムするべく、色々とあれこれしていた。
長く貸し出し用として保管していたファマスで、15年ほど前の製品である。
しかし15年も経つと各部に劣化が見られるようになる。
例えばアルミ合金でできているアウターバレルなどは、白っぽい錆のようなものが浮き出てくる。
これはシリコンオイルのスプレーを吹きかけて磨いてやることで対応した。
この時の一番の課題は配線などの交換である。
配線やコネクターは露出している接点部分に薄い錆の膜のようなものができるのか、時間が経つと通電効率が大きく低下してくるのだ。
ファマスは本来は速い発射サイクルが特色の電動ガンである。
それが秒間14発くらいの発射速度に低下してしまっていた。
本来は秒間17発は出るはずだ。
それがここまで低下するということは、かなり調子が良くないということだ。
これを解決するために、私はコネクターと配線を全て交換することにした。
下記はバラで組むためのコネクター。非常に便利だが、組付けるには電動ペンチが必要だ。
配線交換
メカボックスの内部を清掃して、配線交換に取り掛かった。
ファマスのメカボックスは特殊で、メカボックス内部にモーターが内蔵されている。
他の機種では多くはモーターは外装式となっているが、ファマスの場合はこのあたりがちょっと特殊だ。
モーターには直接配線がハンダ付けされている。
これをハンダごてを使用して古い配線を取り除く。
そして新しい配線を同じようにハンダ付けするわけだ。
配線を新しくした関係でヒューズがついていなかったり、コネクターが無かったりしたので、コネクターはバラの状態で売っているものを買ってきて組んだ。
コネクターの交換は電工ペンチで行うと非常にやりやすい。
この時、ヒューズは暫定的に装備していない状態になっていた。
下記は私がカスタムに使用したイーグルフォース製の16ゲージコード。
16ゲージというのは太さの数字らしく、数字が大きいほど細いものになる。
テスト射撃と最初のアクシデント
交換が済んでから屋外に持ち出し、射撃を開始すると快調そのものであった。
発射速度は計測してみると秒間17発出ていて、本来の性能が取り戻された。
200発ほど射撃したときである。
突然異常事態が発生した。
バラララララララ・・・と続いていた銃声が、いきなり「ウイーン」というモーターが回転するだけの音になったのである。
「あれ?」と思った次の瞬間、銃口からBB弾がじゃらじゃらと大量に出てきた。
「しまった!ピストンクラッシュか!」
それほどヘビーな改造をしているわけではないが、一応内部チューンもしてある。
完全なノーマルではない以上はこうしたこともあるだろう。
しかし何よりも15年という長期間の使用のために、部品そのものが古くなっていて破損したのではないかと思われた。
私は持ち帰り、早速分解して調べた。
すると案の定、ピストンの最後部が欠けてしまっていた。
これではコッキングされないわけだ。
しかしギヤやタペットプレートは問題なく動く。このためにピストンはコッキングされないものの、チャンバーへBB弾を送り込む動作は行われるので銃口からBB弾がじゃらじゃらと出てくるわけである。
幸い、ピストンは新品を持っていたので、それに交換することで対応できた。
第二のアクシデント
再び私は屋外に運んで射撃テストを行った。
調子は上々である。
しかし再び射撃が突然停止した。
今度はモーターもまるで動かない状態になっていた。
これはいったい????
もう一度持ち帰って分解してみると、なにか焦げたような臭いがした。
順番に調べていくと、明らかに漏電の症状がいくらか見られた。
コネクターのところで強く発熱が起こったようで、銃本体とバッテリーをつなぐコネクターが熱で変形して分離できなくなっていた。
ペンチで強引に引き離すと、内部を覗いた。
コネクターの内部は恐ろしいことになっていた。
なんと端子が熱で変形して焼き切れていたのである。
それで通電しなくなって銃が動かなくなったのだ。
しかしいったいどこで漏電したというのだ?
順番に調べていくことにした。
難航する特定作業
まずメカボックスを分解してモーターを取り出した。
モーターから出ている配線に直接バッテリーを接続して動作チェックをしたところ、特に問題はなく動いた。
ヒューズを無しにしていたので、そういった部分に深刻なダメージがあったかもしれないと思ったので一安心だ。
順番に調べていったが、特にこれと言って異常を発見できなかった。
それで、ひとまずもう一度組み上げた。
焼き切れたコネクターは新しいものに交換した。
しかしそれで試射しようとしたらコネクター接続部がスパークして再び止まってしまった。
「これは一体どうしたことだ?」
点検してもわからなかっただけで、何かを見落としているはずだ。
ピストンクラッシュを起こす前までは無かったこと。
どこかに必ず原因があるはずなのだ。
下記は東京マルイ製の電動ガンであるファマス。初代電動ガンとして有名だ。
電動ガンとしてはかなり価格が安いとも言えるが、十分使える性能を有している。
原因の特定
順番に調べていくと、最終的に怪しい箇所を発見した。
なんとメカボックスである。
メカボックスに内蔵されたモーター。モーターに接続されている配線である。
モーターにハンダ付けされた配線の、ハンダの盛り上がった部分がメカボックスの外壁に接触して漏電していたのだ。
修理を行う
それで私は配線を接続しているハンダの盛り上がったところをヤスリで削り落とした。
なんと+と-の線の接点両側が壁に接触してしまっていた。
ここは非常に狭い空間で、配線の接続位置と壁面まではとても近いのだ。
しかし結果的にはこうして漏電は解決して修理は完了した。
なんという苦戦であろう。
まさかそんなことがあるとは。
いや、油断したということもあるに違ないない。
そしてヒューズを再び取り付けたのは言うまでもない。発火したりする前にそこで被害が止まってくれるだろうから。
終わりに
ということで、このときはとても苦労しました。
どこかで漏電しているのはわかるものの、漏電している箇所がわからない。
接点がむき出しになっていて、他へ通電してしまう部分というのがなかなか見つからなくて。
こんなことがあったのもこの時だけだったので、前例もなくてわかりにくかったです。
たまたまこの時、過去には無い事情でこういった事故が起きてしまったのでしょうね。
しかしこの経験のおかげで、それ以降は同様のことは滅多に起こさなくなりました。
「どうすれば防げるのか」、また、「どうすれば直るのか」を経験したからでしょう。
経験値って大事だなぁ。
さてさて。私はこれまでに長くエアガンを触っていますが、こういったマシントラブルはかなり多く経験しています。
今後、シリーズ化して電動ガンなどのアクシデントの記録も書いていこうかな。
それでは今回はここらへんで☆
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