こんにちは☆
現職の自衛官がサバイバルゲームをしたら無双状態だったという話をよく聞きますが、なにしろあっちはプロですからね。動作もバッチリ決まってますが、自衛官になりたいという人も増えているそうです。実銃に憧れるというよりはもっと現実的な理由のようですが。
例えば、公務員ですから景気に左右されませんし、給料は高卒でもそこそこもらえます。
衣食住もほとんどお金を使わずに済みますし、民間でも活用できる専門技能を身に付けることだってできるわけですから。
一生とは言わなくても任期を満了すれば、お金も貯まり、体も鍛えられるというワケです。
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そこで今回は、自衛隊に入隊するにはどうしたらいいのか。入隊した後はどうなるのかというお話です。
ではまいりましょう。
自衛官候補生
自衛官になるには、大きく分けて2種類の道があります。
まずは、最終学歴が高校までで任期制自衛官へ進む道。一般には叩き上げコースですね。
肉体を使う仕事なので、18歳以上27歳未満という年齢制限があります。
「自衛隊候補生」として訓練を受け、3ヶ月で2等陸士・2等海士・2等空士となります。
これは自衛隊の階級の中でも一番低いものです。
任期は陸自で1年9ヶ月、海自・空自で2年9ヶ月、以降は各2年が任期となります。
試験はありますが、とてもカンタンなものでまずここで落ちる人はいません。
試験に合格すると特別職国家公務員として「自衛官候補生」となって基礎的な訓練を集団で行います。
ここでは戦闘訓練の他、スポーツなどの基礎体力訓練も行われ、候補生教育終了時に希望と適性により、正式な配属先が決定します。
もちろんといえばそれまでですが、この期間中も自衛官候補生手当という名目で12万5,500円の月給が支給され、さらに修了すると任用一時金17万6,000円も支給されます。
自衛隊幹部候補生
もう一方の道が、自衛隊幹部候補生として防衛大学を卒業する道です。
高校を卒業していて21歳未満という受験資格がありますが、大学ですから入試があります。
合格すると神奈川県横須賀市にある防衛大学で4年間の修学期間を過ごします。
それを終えると約1年間を幹部候補生学校過ごし、卒業後は3等陸・海・空尉となります。
3等陸尉というと軍隊における少尉ということですね。
一般の大学と違うところは、入校すると国家公務員になるところです。
そのため、学生でありながら公務員ということで給料も貰えてしまいます。
学生手当ての名目ですが月額10万8,300円に賞与が(年2回合計)31万9,000円となっています。
勉強しながら給料が貰えて、衣食住にはほとんど困りませんから卒業する頃にはかなり貯まりますね。
防衛大学での驚きの暮らし
ただし、すでに国家公務員(自衛隊員)の身分ですから、かなりハードな生活です。
就寝時意外はベッドに横になることはできませんし、朝は6時半の起床ラッパで起こされます。
ラッパで起こされるんですよ!想像するだけで面白い!笑
ラッパが鳴る=起きるだけでなく、起きたらすぐにシーツをたたみ、ズボンだけの姿で外へ出て乾布摩擦。
シーツが完璧にたためていないと先輩に怒られ、遅れた人間がいたら班の全員が罰としてランニングをしないといけません。
ほとんど「フルメタル・ジャケット」のような世界ですが、最近はこれでも人権問題などもあって優しくなったとか。
まぁ、シーツをたたむ、持ち物の整理整頓、遅刻厳禁は部隊でも同じなので、ここで徹底的に基礎が叩き込まれるわけです。
連帯責任というのもただの罰ではなく、協調性や班内での助け合いを高めるために行われます。
そして、卒業を前にして8kmの遠泳が待っています。
といっても、前日には7km泳ぎ、一昨日は6kmというように距離が増えているわけです。
朝は8時半に出発し、戻ってくるのは14時半ころだとか。士官候補生になるほうが大変ですね。
小銃分解・結合訓練
自衛隊員になる道は他にも下士官を目指す「一般曹候補生」、中卒で将来の自衛官を目指すための「高等工科学校生徒」など、色々あります。
ここからは、サバイバルゲームが好きな人が待っていた武器授与のお話です。
正式な自衛官になる前にも小銃の取り扱い訓練があります。
教練には当然、本物の小銃が使用されますが、武器授与式という厳格な式で小銃が渡されます。
陸自は89式小銃、海空では64式小銃を使っての訓練とのことでした。
ただし、ここでは射撃よりもまず、銃の取り扱い方を完璧にマスターします。
銃の構え方、そして、完璧な分解・組立の訓練です。89式ですと部品点数は少ないのですが、64式をバラバラにした場合は約150点。これを組み立てるわけですよ。
ちなみに64式は世界で最も部品点数が多い小銃と揶揄されるとか。もちろん、部品を飛ばしてしまうとペナルティの対象になります。
自衛官の給料
気になる給料ですが、基本的には特別職国家公務員ですから、基本給+各種手当てという形です。
例えば、自衛官候補生から2等陸士、海士になった場合の月給は15万9,000~17万円で、年収は約300万円。
防衛大学を卒業して仕官(准尉)になると約352万~と、階級で変わります。
ボーナスは年間約4か月分ですから、高いとはいえませんが、確実にもらえるので悪くない金額でしょう。
肝心の手当てですが、コレはかなり細かく決まっています。
約30もあり、災害派遣では一日1,620円、特に危ない場合は3,240円。
さらに専門職の不発弾処理の手当ては、1回の出動で5,200円だそうです。
ちなみに航空自衛隊のパイロットの給料が高いのは予想できますが、海上自衛隊でも護衛艦に乗り込むと基本給の33%が支給され、潜水艦では約45%になります(1回の航海で)。
終わりに
自衛官になるには、各地にある都道府県にある地方協力本部の地域事務所でも受け付けています。
かつては地方連絡所といって公報や自衛官のスカウトなどをしていましたが、今でも自衛官への道へついて教えてくれたり、興味を持ってもらえるように団体での基地見学なども企画しています。
それでは今回はここらへんで☆
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