こんにちは!
まだまだ昼間は暑いですね。
外で動くと汗をかきます。もうちょい涼しくなればなとは思うのですが昼間に涼しくなると夜は今度は寒くなりますからねぇ。
さてさて。今回はちょっと面白い企画をしてみました。
複数のエアガンの飛距離を屋外で測定するという試みです。
複数のエアガンを使用して飛距離を測定する
今回テストに使用したのは以下。
・クライタック・トライデントマークⅡ(海外製電動ガンノーマル)
・スカーL(マルイ製次世代電動ガンノーマル)
・AK47S(マルイ製スタンダード電動ガンカスタム)
・L96(マルイ製ボルトアクションライフルカスタム)
これを水平射撃、50メートル巻き尺を使用して正確に測定します。
使用した弾はSⅡSの0.25g弾。弱風あり。
ただし追い風なので、タイミングによっては
無風状態よりは少しだけ距離が伸びている可能性があります。
射撃は複数発行い、大体の平均で出しています。
いきなり測定結果から公開
結論から申し上げましょう。
結果は以下の通りです。
・トライデントマークⅡ
55メートル
・スカーL
55メートル
・AK47S
58メートル
L96
58~60メートル
でした。
飛距離測定結果からわかること
ノーマルとカスタムガンの差はあるものの、ほとんど無いに近いです。
カスタムガンのほうがやや飛んでいますが、3メートル程度なのでほぼ同等と言えます。
パワーはトライデントマークⅡがノーマルであるためやや低いのですが、
飛距離はやはりパワーではなくてパッキンの性能ではないかと思われます。
これに対してスカーはノーマルであるもののホップオフでほぼ0.9J出ていますのでかなりパワーがあると思います。
が、0.7J程度のトライデントマークⅡと飛距離はほぼ同じでした。
カスタムガンであるAK47Sはノーマルでは0.7J程度だったものをカスタムして0.9Jほどにしたもの。
それでも飛距離は多少長いかな?くらいでした。
これはカスタムチャンバーパッキンを装備している恩恵なのかもしれませんね。
下記はこの実験に使用されたトライデントマークⅡ。
同型だがこれは後期型で細部が異なる。最初からある程度のカスタムされた状態である。
カスタムガンのメリットはあるのか?
カスタムガンでもノーマルでも、BB弾の飛距離としては大きくは違いがありせんでした。
違いがあるとしたら貫通力でしょうか。
パワーが高い銃が撃ち抜ける茂みを、
ローパワーの銃では撃ち抜けないので
ここらへんで有利不利が出るかもしれません。
しかし初速が高いことで変化する部分があります。貫通力もそうですが、目標到達時間の短縮です。
そして重いBB弾を使用できるメリットがあります。
重い弾は風に流されにくいのです。
そのため屋外で横風があるときなどには、命中精度を高めやすいと言えます。
貫通力については改めて検証するほうが良いでしょう。
あとは使用する弾の重さによってどんな違いが出るかも見てみたいですね。
下記は実験でも使用された東京マルイのL96だ。同型だがこれはストックの色が異なるバージョン。
色が違うだけでかなり雰囲気も変わるもの。このあたりも個人の好みで選べるのでうれしい配慮だ。
ちょっとテストゲームしてみて
測定の合間に少しだけ撃ち合ってみましたが、
AK47S対トライデントマークⅡのテストゲームでは、
どちらがよく飛ぶとかいうことはあまり感じられませんでした。どちらもほぼ同等な感じ。
一応スペックではAK47Sのほうが貫通力は高く弾道の直進性は良いのですが、
トライデントマークⅡ使用者が機動力を生かして接近してくるので、
ほとんどその違いは無かったように思います。
要は使い方次第で埋められる性能差ということですね。
これも環境に影響される部分であるので、サバゲーフィールドの状況や地形的なこと、そして天候にもよるのかもしれません。
測定するならば様々な状況で
そういえばセミオートでの飛距離を測定しておけば良かったですね。
フルオート時とセミオート時ではパワーが安定しないことがありますので、
もしかしたら多少の違いが出た可能性があります。
基本的にはセミオートのほうが安定しており、
飛距離も出やすいとは聞いたことがあります。
L96はボルトアクションライフルの単発のためか飛距離が長かったのかも?
あとはホップのかかり具合いには好みがあるのでこのあたりも調整次第の部分はあると思います。
直進、やや上がり、やや下がりなど。
射撃をするときに、どんな弾道であるかに好みが出るわけです。これらは射撃技術にも関連がありますね。
ホップの性能で飛距離が変わるのであればチャンバーパッキンがかなり重要になってくるということですね。
ここは劣化もしますから整備する時にはチェックしておきたいところ。
エアガンの飛距離を伸ばすには?結果から考える
今回の測定結果や状況の考証からすると、チャンバーパッキンの質が飛距離に大きく影響しているように思います。パワーでも多少の違いはあるようですが、劇的なものとは言えません。
現代のエアガンはホップの性能で飛距離を伸ばしていると言われており、このことから推察するには「長時間、ホップの回転が維持できる」銃がよく飛ぶ、ということなのではないかと思います。
この改造に当てはまるのが「流速チューン」なのでしょう。
あれはハイパワーを出せるスプリングでBB弾を急激に加速させるわけですが、長いインナーバレルでは違法な威力になってしまう。
そこでインナーバレルをカットすることで初速を抑えるわけですね。
この措置によってインナーバレル内でのBB弾の摩擦も低減させ、強い回転を長時間維持しているのでしょう。
個人的には大きな負担をメカに加えることになる流速チューンをおすすめはしませんが、そういった方法などを用いれば飛距離を大きく伸ばすことも可能なのではないかと思います。
ただ、流速チューンというのはあくまでもホップの回転を長時間維持してBB弾の揚力を持続させるカスタム。
長い距離を飛ばすことはできますが、それはやっと飛んでいるだけの失速したBB弾です。
飛ぶには飛ぶが、遠距離まで届くのに時間が掛かるし横風にも流される。
このあたりは解決しにくい問題だと思います。
下記はライラクスのチャンバーパッキン。チャンバーパッキンのカスタムは非常に効果的で、ノーマルよりも弱い力で強いホップがかけられたり、気密性が大きく向上したりする。つまりはパワーアップするということでもある。
エアガンの飛距離の限界ってどのくらい?
こうなってくると、果たしてエアガンの発射するBB弾はどのくらいまで飛ばせるのか?ということが気になりますね。
あくまでも私の経験上のことなので、それ以外のこともあるかもしれませんが、おそらくは70mくらいまでは飛ばせるのではないか、と思います。
私もこれまでに長く電動ガンなどのカスタムを手掛けて来ていますが、現在の法規制で出せるパワーの上限ではやはり一定の限度はあるのではと思います。
飛距離70mは追い風であったり、最適の条件が揃えば出せなくはない数字かもしれない。
ノーマルのエアガンであっても、状況が許せば60mは飛ぶ。そこからあと10mなら伸ばせるかも?という気はします。
エアガンの飛距離についてのまとめ
というわけで今回は特別企画として飛距離測定でした。
カスタムの参考になればと思います。
昔はホップなどという機能は搭載されていなかったので、飛距離を伸ばそうとするとパワーを上げるしかなかったんです。
しかし、そのためにサバゲーという世界は一旦は地獄となった。
ホップアップの機能が実用化され、ハイパワーでなくてもよく飛ぶエアガンが普通になってきた。素晴らしい時代です。
後半は色々と難しい話になりましたね。
まぁたまにはそういうのもありかということで。
それでは今回はこれにて☆