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モデルガンの改造事件。エアガンとは違うジャンルの違法改造。

こんにちは☆

 

今回はちょっと犯罪の話をしてみようかと思います。

 

犯罪というと色々あるわけですが、今回お話するのはモデルガンを改造してどうのこうのというお話。

 

以前にもエアガンの違法改造についてのことを書きましたが、今回はモデルガンに関することを書いていこうと思います。

モデルガンとエアガンは決定的な違いがありますので、そのあたりも見ていくことにしようと思います。

 

それではまいりましょう!

 

 

モデルガンについて

まずモデルガンというものがどういうものなのかということから触れねばなりませんね。

一般的にはエアガンとモデルガンでは全然異なるものとして扱われています。

エアガンは主にBB弾を発射するものを指します。この中にエアコキ、ガスガン電動ガンが含まれるわけです。

これに対して、モデルガンというものが存在します。モデルガンというのはリアルな外観、作動を楽しむためのものであって、弾は発射されません。

ただし火薬で音が出るものもあるので、見た目はより本物に近いですね。

エアガンが射撃を楽しむ目的に作られているのに対し、モデルガンは見られるためにできているということです。

日本国内では銃器の所持が基本的には認められていません

弾が出る銃というのは一定以上の威力を持つと実銃としての扱いになります。

射撃ということを行わず、外観を楽しむだけなら弾は出なくてもいいという感覚から生まれたものがモデルガン。

本物に近い感触を再現しており、エアガンよりも質感や操作感は実銃に近くなるようにできています。

 

しかし、よりリアルなものをという追求が「実銃のように見える」外観を再現しているとも言えますので、こうしたことにも規制がかけられています。

 

モデルガンもエアガンと同じように銃刀法で規制されている部分がある

 

エアガンにもモデルガンにも共通して法的にやってはいけないとされている部分があります。

 

それは本体を構成している素材の部分。

 

全金属製のハンドガンは法的に所持が禁止されているのです。ただ、この制約には条件がついていて、全金属製の場合は黒と銀色のものが法的にはダメということになっています。明確に規定が設けられており、全金属製の場合は白、黄色、金色のいずれかに塗装しなければ所持が認められません

 

つまり全金属製のハンドガンなどは実在しなさそうな白や黄色、金色じゃないと違法ということになるわけです。

弾が出ないとは言え、金属製のものというのはやはり本物のような質感ですから、見るだけでも誤解を招くということですね。

エアガンも本来はこの部分が適用されるはずで、全金属製のガスガンなどは基本的には銃刀法に触れるはずです。

 

このあたりのことをしっかり覚えておかないと、うっかり法に触れるものになってしまうので、注意が必要ですね。

近年では海外製のガスガンとかで、全金属製のものが出回っているようです。

このあたりは「出回っているんだから大丈夫だろう」という安易な考えではいけません。

東京マルイ製のM1911。これはガスガンだ。当然だがスライドやフレームはABS樹脂製のものである。これらの部分は黒色だが、金属ではないので法的には大丈夫ということ。しかしこれが金属による構成になると違法となる。

 

法的なことをご紹介してみましょう。

 

まず銃刀法では「金属で作られ、拳銃に著しく類似し、銃腔が完全に閉塞されておらず、銃把(グリップ部分ね)を除く全体が白、黄色ではない形態のものを模造拳銃として所持することを禁止する」としています。

これは拳銃、ハンドガンが対象になっています。逆に言えばアサルトライフルなどのメタルフレームのものは、現時点では明確に規制されていないとも言えます。

正確に言いますと、アサルトライフルなどのメタルフレームのものも全くなにもないわけではありません。

「模擬銃器として販売を目的とし、金属でできていて鉄砲に改造することが著しく困難ではないものの所持を禁じる」とあります。

銃器という言葉には拳銃、小銃(ライフル)、その他機関銃や猟銃、砲も含まれます。

 

現時点ではアサルトライフルなどの大きな銃はメタルフレームであっても、個人が使用することを目的にしている限りは違法ではないということになります。逆に販売目的で所持しているとダメってことなんですが、非常に微妙なニュアンスですよね。(それでもこの感触からすると限りなくグレーなのでは?とも思えます。)

許可なしに販売目的に金属製の銃器(この場合はモデルガンであろうとエアガンであろうと金属でできているかというところが重要なようです)を所持してはいけないということです。

この内容からすると、部分的には製造メーカーや個人輸入の業者などが対象になっているのか?とも思えますね。いや、そちらも含んだ全体にってことなのでしょうけども。

 

エアガンやモデルガンの構成素材として、一定以上の強度の金属を使用してはいけないというものがあるようですね。

トリガーなどがアルミ合金でできているモデルをよく見かけますが、これは基準をクリアしているから大丈夫ということになります。

ただ、鉄でできている部品というのは要注意で、鉄製の部品というのは使用されている部位によっては違法になる場合があるようです。

これらは警視庁の「違法銃器販売事件、モデルガン。エアーソフトガンについて」という項目などで閲覧することができますので、参考にされるとよろしいかと思います。
 

 

 

 

モデルガンの構造と違法改造

 

モデルガンというのは、そのリアルな外観と操作感を楽しむためのもの。そのため、より実銃に近い内部構造となっているわけです。

このため、昔のモデルガンの中には「実弾が発射可能なのではないか」というものまであったようです。

もちろん基本的には実弾の発射はそのままでは不可能ではあります。細やかな部分の規格が合わなかったり、スプリングのテンションや部品の重量などが実銃と異なりますし、何よりも素材が鉄ではなくて強度がなかったり。

 

ただ、問題はそうした実銃に近い構造を利用して、実弾もしくは実弾に近いものを発射できるように改造しようとする人が現れていったということです。

モデルガンの最大の魅力の部分を悪用しようという考えです。

モデルガンの歴史というのは、この「究極のリアルさ」を求めるものと、「それを改造して人を傷つけるための武器」に作り替えようとするものの繰り返しと言っても過言ではありません。

 

次第に法規制によって製造メーカーのほうに多くの制限が設けられるようになっていきました。

しかし実際には一度世の中に出回ったものが回収されることは稀で、そのために規制される前の状態のまま所持しているという人もどれだけかいるのが実情と言えるでしょう。

もちろんこれは所持が禁じられているものを持っているという意味では違法です。

そういうものを持っているという人は速やかに警察に提出するとかしないといけませんね。

 

タナカのP226のモデルガン。発火式でリアルなブローバックを楽しめる。しかしBB弾は発射されない。その代わりエジェクションポートからは空のカートリッジが勢いよく飛び出す。

モデルガンの改造と危険性

モデルガンを殺傷力のあるものへ改造するということそのものが違法なのですが、では具体的にモデルガンを改造するとどのような危険があるのか?ということについてお話しましょう。

 

まず、今回お話しているのはあくまでも「本来弾が出ないはずのモデルガンを改造し、火薬を使用してなにかしらの弾を発射できるようにする」という改造のことを言っています。

 

この改造によって起こる可能性がある危険というのは、まず一番最初に思いつくものとして暴発でしょう。

本来、強力な爆発に対して耐久性を有しないモデルガンにとっては強い火薬の爆発が起こす強烈な振動や反動というのは破壊に直接繋がるもの。

そもそもそういう意味では最初からそのように設計されているものではないため、実銃のような威力を出させようとすると暴発が起きます。

ニュースで過去に見かけたものでは、「モデルガンを改造し、実弾を発射できるように・・・」というような話があったように思います。

しかし日本国内ではモデルガンから実弾を発射できるようにしたとしても実弾が供給されていないためにそれはどうするんだ?とも思いましたが。

 

ただ、本物の実弾とまではいかないにしても、それに近いものを製作して使用するということはあり得なくはない。

実銃というのは本来は発射する弾薬がどういうものなのかが考慮されていて、それを安全に発射できるように素材や構造がしっかりと設計されているわけです。

銃器設計技師でもない一般人が、表面的な知識を持ってどうのこうのしようとしたところでどうにかなる話ではありません。

 

それ以前に違法なので犯罪ですしね。

こちらも同じくタナカの製品でM629だ。これも発火式だがブローバックのモデルガンとは異なり、リボルバータイプのモデルガンは反動は無い。

近年の改造銃事件

 

以前はモデルガンを改造して殺傷力のあるものを作り出そうとした犯罪がいくらかあったのですが、近年になってちょっとそれらのことに変化が起こり始めています。

モデルガンの業界は、どうにかして改造できないような構造で様々な銃をモデルガンの製品として販売し続けていますが、法規制とそれらの企業の努力のおかげか近年ではモデルガンを改造して犯罪に使用したとかいう話はずいぶん減ったように思います。

 

しかし、時代が変わって色々な技術が進歩していくにあたり、以前にはあり得なかった事件が起こるようになってきました。

 

ここ最近だと、モデルガンを改造するとか既製品をどうにかするというものではなく、3Ðプリンターを使用して完全に銃を自作してしまうという事件が発生したりしています。

 

昔ならば製造メーカーなどが専門的な技術と機材を持っているからこそにできたことが、一般の人にも自分でできるという時代になりつつあるのです。

こうしたことから銃に対しての取り締まりというのは一層に強いものになっていく可能性がありますね。

取り締まりが強いものになっていくのは望ましい展開とは言えません。

というのも現在合法的に販売されているものや、すでに所持しているものが違法になるかもしれないのです。

 

 

モデルガンやエアガンを安全に楽しむために

 

日本国内で出回っているエアガンやモデルガンは、これまでの製造された数などから推測するに数百万丁に上るとも言われています。

これらを使用した犯罪も残念なことに後を絶たないというのが実情です。

どうしてそういうことが起こるのか?

人の興味というものはどこまでも尽きる部分が無く、「もっとこうだったら」というものから来るのでしょうか。

どのような事情があっても、規制に反したことを行えば犯罪となるわけで、どうして規制が存在するかといえばそれはやはり社会的な秩序や治安を守るため。もっとわかりやすく言えば、多くの人の平穏な生活を守るために存在しているわけです。

 

残念なことに人のモラルに左右される部分が大きく、規制で縛ることでしかそれらを抑えられないという現実があるのです。

情けないことですよね。

本来ならば「こうするのは良くないことだよね」と考えたり気付いたりできるはずなのに、どうしてもそうばかりではうまくいかない側面が出てきてしまう。

車が道を走るときに設けられている速度制限も結局は「周囲に危険が及ばないように」「事故が起きないように」ということで存在しているわけです。

ひとりひとりがしっかりと「こういうことはダメなことだ」と強い意識を持てるならば、そうした規制を行わず、縛る必要などないのでしょうに。

 

エアガンやモデルガンの世界でも同じことで、「こういうことをしてはいけない」と言われないとわからない人がいるということが残念です。

それこそは知識や認識の低さもあるのでしょうね。未熟な認識を持っているとそうした間違いが起きたりするのかもしれません。個人個人がしっかりとした安全意識を身に着け、周囲に配慮した上で楽しめるのが最良です。

 

モデルガンの改造事件。エアガンとは違うジャンルの違法改造まとめ

 

ということで今回は主にモデルガンの違法改造についてのお話をしました。

これはエアガンについても含んだ話になりましたが、いかがでしたでしょうか。

 

公式的に認められていることも、認められずに非合法であるということも、いずれにも理由があるわけです。

どのようにしたら違法になるのか、どうしたら周囲に迷惑や脅威を与えるのか。

モデルガンやエアガンを触る人は、そうしたことを十分に認識してこれらを取り扱うべきです。

もともと日本国内には銃というものが一般的には出回っていない環境となっています。

そのせいだけとはちょっと言えない部分もありますが、銃は基本的にはあまり馴染みのない存在です。

 

それは言い換えれば簡単に誤解を招いてしまうものでもあるというわけですね。

今回、この記事を作成するに当たって、色々な資料を調べました。

そのうちに思ったのですが、いかにこれまでにそうした違法改造による事件が多いことか。

 

 

これらを安全に楽しむためにも、高い意識を持っておかねばなりませんね。それぞれがそれを取り扱うエキスパートなのだと自覚をもって、臨んでほしいものです。

 

今回はなんだか堅苦しい話になりましたが、ぜひ安全性や法を順守する意識を育てていってくださいね。

 

それでは今回はここらへんで☆

 

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