こんにちは☆
今回はちょっと古い機種になりますが、マルゼン製タイプUマシンピストルを特集してみようと思います。
残念ながら現在は絶版となっており、中古でしか出回っていないので入手は難しいものかもしれません。
私がずっと執筆している「私のサバゲー戦史」にもよく登場するので、たまにはそれをクローズアップしてみようかと思ったのです。
それではまいりましょう!
実銃としてのタイプUマシンピストル
実銃としてはこの名称は存在しないようです。
そもそもタイプUマシンピストルと呼称されているこれは、イスラエルのサブマシンガンであるUZIの超小型バージョンということなのですが、実銃ではおそらくマイクロUZIがこれに該当すると思います。
UZIピストルというものも存在するのですが、外観はマルゼン製タイプUにそっくりなものの実銃のUZIピストルはセミオートのみの本当にピストルなのです。
フルオートのみとなっているマルゼンのタイプUはやはり実銃でいうところのマイクロUZIが近いと思います。
実銃のマイクロUZIは毎分1400発という猛烈な発射速度を持つマシンピストル。
瞬間的な火力を必要とする際に使用する目的で開発されています。
外観的にはイングラム(M10やM11)によく似ていますが、細部はわりと異なります。
母体となっているUZIは1950年代始め頃に開発され、中東戦争などで活躍しました。
ボルトの構造などから砂塵が入り込みにくく、砂漠地帯での使用に適しています。
マルゼン製タイプUマシンピストル
マルゼンが発売しているタイプUマシンピストルは、最終型ではガスブローバックとなっています。
今回取り上げているこれもガスブローバックです。
実銃のマイクロUZIに近いものとして高い発射サイクルが挙げられます。
ただ、短いインナーバレルのためと構造的な理由から命中精度はかなり低い。
ホップは固定式で可変ではないので、使えるBB弾の重さが限定的です。
私が試した限りでは0.2g弾か、それより軽いものが良いように思います。
ただ、軽い弾を使うために余計に命中精度が低下しているように感じます。
命中精度などについては、後程もう少し詳しく書きましょう。
マルゼンのタイプUの歴史
マルゼンがこのタイプを発売するのは、これが最初ではありませんでした。
90年代にはBV式ガスガンとしてUZIピストルが発売されていました。
これはものすごいハイサイクルで(というかBV式ガスガンはだいたいどれもハイサイクルだけど。その中でも特にってことです)、装弾数がそんなに多くないので、あっという間に弾切れになってしまうことで有名でした。
あれは純正で本体に付属してくるマガジンが20発くらいの弾数容量だったと思います。
オプションで60発というマガジンもありましたが、どのみち「必要なときに必要なだけ撃てないと」というものでした。
もっとも、多弾マガジンが存在しない時代なので、それは全てに言えることではありましたけども。
その機種は比較的安価であったこともあって、かなり出回っていたようです。
フィールドのあちこちでハイサイクルの銃声が響き、すぐに弾切れということも頻発していたのです。
時は流れてガスブローバックがガスガンの主流になってから、このブローバックのタイプUが登場したわけです。
これもフルオートのみの作動で、価格が10000円を下回っている機種でした。
もしかしたら、今回取り上げているこれも、時間が経てば再販される可能性があるかもですね。
タイプUマシンピストルの発射性能について
では気になる発射性能について。
マルゼン製タイプUマシンピストルは先ほどお話したように、固定ホップのために飛距離を重視すると使えるBB弾が限定されます。
そして命中精度はかなり悪いと言わざるを得ない。
過去に屋外で50メートル巻尺を使って飛距離を測定したところ、水平射撃での飛距離は35~40メートルほどでした。
単純に飛距離だけで言うと、マルイのエアコキハンドガンのほうが飛びます。
そして命中精度ですが、20メートルあたりで、数メートルの範囲に散らばるほどにグルーピングが悪い。
これはあくまでも環境によるので、いつでも常にこの性能ではないのかもしれません。
ただ、私が撃ったときには、15メートル先の一斗缶にワンマガジン全弾(50発)を撃ち込んで命中は数発でした。
まさに近距離での一瞬の火力を発揮するための、という実銃のコンセプトを再現しているかのような結果です(笑)
ちなみにパワーは、一般的なガスブローバックのハンドガンなどとほぼ同等です。
タイプU、マルゼン製ガスガンのガス漏れ
マルゼン製のガスガン全てに言えることですが、やはり時間が経つとガスの注入バルブからガス漏れを起こすことがあります。
私の経験では、ガス漏れが起きなかったものはほぼ皆無。
修理に出すとちゃんと直って帰ってきます。
おそらくマルゼンさんも、ここが弱いことを把握していて部品の予備を用意してるんだろうなーと思います。
そういえばこの件は前に書いたPPKの記事のところでも書いてましたね。
サバゲーでの活躍
さてさて。では実際にサバゲーではどうなんだ?というところに目を向けてみましょう。
まず、射程と命中精度が高くないという時点で、屋外などの広い場所での使用には不向きです。
逆に屋内のインドアフィールドでは使い物になると思います。
私が使用したのは主に夜戦で、ナイトゲームであれば接近戦が発生しやすいからです。
それから、スナイパーライフルをメイン使用する場合に、護身用として携行したりもしました。
これでヒットを取るのはなかなか難しいですが、接近されたときの威嚇効果は高いです。
ただ、実例としてこれをメイン使用していた仲間が
ナイトゲームで走り回って敵を翻弄して戦果を上げていましたので、使い方次第の部分もあるのでしょう。
マルゼン製タイプUマシンピストルまとめ
ということで、今回はマルゼンのタイプUマシンピストルを取り上げてみました。
発射性能としてはKSCのイングラムなどには及ばないと思いますが、価格はそれの半分くらいだったと思います。
安いということも魅力のひとつ。
それにマルゼン製ガスガン全体に言えることではあるのですが、反動はかなり強いと思います。
「撃っていて楽しい」という感覚はとても大事ですね。
なんでもそうですが、1つのものに万能を求めてはいけないのではないかと思うのです。
命中精度が悪いならば近付けばいい。
当たらないまでも追い払ったり、窮地を脱するチャンスを作ることはできる。
もしかしたら再販されるかも?と期待しつつ、今回はここらへんで☆
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