こんにちは☆
これまでに私のサバゲー戦史シリーズを続けてきていますが、それに登場するエアガンをちょっと解説していこうかと思います。
ただし、かなり古い機種で現在は絶版となっているものも多くありますので、そのあたりはご容赦ください。入手困難なものだったりもしますし。
今回はガンレポマルシン製固定スライドガスガンの「モーゼルM712maxi」です。
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それではまいりましょう。
モーゼルM712という銃
モーゼルM712というハンドガンは、約100年くらい前の設計の銃がベースになっています。
モーゼルC96が設計されたのが1896年のことですからやっぱり約100年か。
1930年代に色々な改良が行われ、フルオート機能を搭載したのがM712。(つまりマシンピストル仕様である)
ちなみにM712は正式な名称ではないとのことです。
アメリカの代理店がつけた名前だそうで、正式にはC96シュネルフォイヤーというらしいですね。
騎兵が馬上から使いやすいようにということなのでしょうか。
C96のCはカラビネル(カービン。つまり騎兵銃のことか?)ということなのでしょうかねぇ。
もともと軍用として設計されたらしいのですが、かなり高コストであったためにあまり軍用には不向きだったようです。
しかし、その特徴的な外観が、当時の上流階級の人々(貴族など)には好まれたようで護身用として珍重されたとかなんとか。(護身用にしてはでかいな)
時は流れて第二次世界大戦の頃。
ドイツ第三帝国は慢性的な銃器不足に悩まされていたので、末期には準正式として軍でも使われたようです。
この手のハンドガン型でありながら、フルオートで撃てる銃というのはフルオート時に、凄まじい反動が起こるために命中精度が大きく落ちます。
中国の馬賊が大量に装備しており、中国軍も輸入して使用したようです。
彼等は馬上から銃を横倒しにして射撃し、弾丸を凪ぎ払うように撃ちました。(馬賊撃ちと呼ぶらしい)この撃ち方だと反動で銃は横に動くのでそういうことになるのですが、これがものすごい弾幕となり、対戦していた日本軍を大いに痛め付けたと言います。
また、日本軍の将校もこれをぶんどって使うことをよくしていたとされます。
ちなみにフルオートではそんなふうですが、セミオートならばかなり高い精度だそうです。
それに発射する弾薬も拳銃弾より遥かに強力なものでしたし。
日本人との関わり
モーゼルC96は日本人にも馴染みがあります。
戦時中に敵から(主に中国軍)奪って愛用した陸軍将校が多かったこともあり、戦後も隠し持っていた将校が数多くいたようです。
近年になってそういう方が亡くなり、ご遺族が遺品を整理していたら出てきたなんていう話もあります。
また、日本の映画(白黒の頃のアクション映画)によく登場することでも知られます。
色々なことで日本国内でも知名度が高い銃というわけですね。
マルシン製固定スライドガスガンとしてのモーゼルM712
発売時期はおそらく2001年の春頃だと思います。
マルシンはそれ以前からモデルガンとしてはM712を発売していました。
それ以前にはフジミがフルオート可能なガスガンとして発売していたのですが、あまり多くは見かけなかったですね。
それが絶滅してから、マルシンがホップを搭載して固定スライドガスガンとしてM712を発売しました。
当時のマルシン工業は、サバゲーで有利になるだろうという仕様のガスガンをmaxiシリーズとして出していたんですよ。
サバゲーでなにが有利になるか?といえば色々あります。
単純に固定スライドで砂や埃に対して頑丈であることと、高いパワー、長大な射程などの実用性を重視した仕様ということです。
真夏ならパワーは0.9Jくらいまでは出ますし、BB弾の飛距離もホップの調整さえしっかりしていれば電動ガンとほぼ同等です。
ちなみにこれらはノーマル状態で、ということです。
かなりハイスペックであることがわかります。
固定スライドゆえに真冬でも射撃することは可能で、通常のガスブローバックの銃が全く動かないような状況でも使用可能。
このあたりは確かにサバゲーに向いていると言えます。
欠点
もちろん利点ばかりではありません。
欠点もあります。
ひとまずこのM712に関してですが、実銃がシングルアクションで作動するのに対してこれは常にダブルアクションです。
つまりかなりトリガーが重いです。
銃本来の命中精度は極めて高いと言えますが、トリガーが重いために手振れが起きやすいので慣れないとうまく撃てないことが多いとされます。
それから、情報としてはダイキャストの部品の劣化が激しいとも聞きます。
私が持っているマルシンのM712maxiは幸い?そういうことは起きていないのですが、ものによっては新品から数年で金属部分がボロボロになってしまったという意見も聞いたことがあります。
あとはこのクラスとしては装弾数が多くないこと。
マルイ製のガスブローバックハンドガンがかなりの弾数入るのに対し、これは13発と少なめです。(それでも実銃は10発なのでそれよりは多い)
マルシン製M712のその後
マルシン製M712は2007年のエアガンのパワー規制以降、改良型が発売されました。
maxiシリーズそのものがハイパワーだったので、念のためパワーダウンさせた新設計のものが登場しました。
それからは8㎜弾のブローバック、そして現在発売中の6㎜BB弾仕様のガスブローバックへと繋がっています。
M712というハンドガンを続けて発売しているのはマルシン工業のみではないでしょうか。
なかなかそういうメーカーって無いですよね。
マルシン製モーゼルM712maxiの分解について
お問い合わせがありましたので追記します。
マルシン製の固定スライドのモーゼルM712マキシで間違いなければ、
分解方法はフルオートセミオートを切り替えるためのセレクター(この銃は固定スライドなのでこの部分はダミーですが)
の反対側(銃右側)にあるマイナスネジを抜くことによって、
セレクターが外れ、銃の上半分(ボルト部分を含む)と一緒にメカの部分が
後方へ引き出せるようになっています。
分割してしまうと、フレーム上半分にあるボルトも取り出すことができます。
メカの部分を引き出す際に、ハンマースプリングとも一本のスプリングが入っていまして、
これが飛び出さないように、ゆっくりと慎重に行って下さい。
モーゼルM712maxiまとめ
ということで、今回はすでに絶版となっていますがマルシン製M712maxiについて書いてみました。
私は発売されてから現在まで、8割以上のゲームでこれを携行しています。
確かに色々な欠点はないこともないですが、これにどれだけ助けられたかわかりません。
他の人の評価はわかりませんが、少なくとも私の中ではベストと呼べる一丁です。
使い方によっては、真正面からアサルトライフルやサブマシンガンとも戦えます。
今回写真登場のM712はマルシン製maxiシリーズのものであるが、外観は完全な純正状態ではない。グリップはウッドグリップに交換、ボルトはシルバーに塗装されている。
リヤサイトの刻印には赤色が入れられている。
それでは今回はここらへんで☆
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