こんにちは☆
今回は単体の部品としての、
チャンバーパッキンを取り上げてみよう思います。
電動ガンの部品としての、
チャンバーパッキンを主に見ていこうと思いますが、
電動ガンに限らず、どの型式の機種にも内蔵されている部品ではありますので、
そのあたりも参考になることではないかと思います。
BB弾を撃つということとしては、
かなり重要な部品ですので、しっかり押さえておきたい智識でもあります。
それではまいりましょう。
チャンバーパッキンの役割
まずチャンバーパッキンが、どういう役割をしているかを見ていきましょう。
チャンバーパッキンは、チャンバーと呼ばれる部品の中に内蔵されているもので、
基本的にはゴムでできています。
チャンバーというのは、マガジンから上がってきたBB弾を、
インナーバレルに送り込む部分です。
マガジンから上がってきたBB弾は、タペットプレートの前後動によって動かされるノズルに、
押される形でチャンバーに押し込まれます。
押し込まれたBB弾はチャンバーパッキンによって保持されており、
この状態でピストンが前進すると、シリンダー内の空気が圧縮されてノズルから噴出します。
この空気によってBB弾は、チャンバーのゴムの段差を強引に突破、インナーバレルを高速で通過して銃口を出る、
すなわち発射されるというわけです。
ここで重要なのは、チャンバーパッキンが発射の空気を逃がさないように、
BB弾に伝える役割をしているということ。
つまりチャンバーパッキンの質が悪いと、
気密性が悪くなって空気が漏れてしまい、パワーロスを起こしてしまう。
逆に言うと、ここの気密性が良ければ、
BB弾を加速させるのが楽に行えるとも言えます。
チャンバーパッキンのもうひとつの役割
気密性を保持してBB弾を発射するために必要な空気を、
逃がさないようにしている以外にも、
もうひとつチャンバーパッキンには役割があります。
それはホップをかけるということ。
BB弾にバックスピンをかけることによって、
BB弾そのものに揚力を持たせて飛距離を伸ばす機能ですが、
このバックスピンをかけるという動作も、
チャンバーパッキン内で行われます。
チャンバーパッキンの上側には、BB弾にホップ回転をかけるための突起があり、
この突起をチャンバーパッキンの外側から、
ホップラバーというゴム部品で押さえつけることで、BB弾に回転を与えているのです。
ホップのかかり具合を調整できる機種(現在は電動ガンではほぼ全機種がこうなっている)を可変ホップと言いますが、
このホップラバーの押さえつける力を調整することによって、
チャンバーパッキンの突起の出具合を変化させて、ホップの強さを変えているわけです。
つまりチャンバーパッキンの質というのは、
エアガンのパワーばかりか、ホップの具合さえも影響を及ぼしているわけです。
かなり強くホップをかけないと、BB弾の飛距離が伸びなかったりするのは、
多くの場合はチャンバーパッキンとホップラバーの劣化が原因です。
チャンバーパッキンの選び方で多くの恩恵がある
良質の気密性の高いチャンバーパッキンを装備すると、
素晴らしい利点が多くあります。
まずカスタムするということを前提の話になりますが、
パワー(初速)を上げるためにメカボックス内のメインスプリングを、
強いものにするというのが一番単純なやり方ではあります。
しかしあまり強いスプリングを使うと、多くの部分に強い負荷がかかるため、
全体的にメカボックスの寿命を縮めることになります。
気密性の高いチャンバーパッキンを使用すれば、
それほど強いスプリングを装備しなくても、
パワーを上げることが可能になります。
そうすればメカボックスへの負担が大きく軽減されます。
強いスプリングを使うと、まずギヤの破損を招きますし、
バージョン2メカボックスなどは、
首回りの弱点からメカボックスのガワに亀裂が入って折れてしまうこともあります。
ピストンの打撃による振動や衝撃は、
メインスプリングが強ければ強いほど大きくなりますから、
そういった破損事故の原因になるのです。
できるだけノーマルに近い強さのスプリングを使うことで、
それらの破損を防ぐことができるのです。
同時にバッテリーの燃費も向上します。
満タン充電されたバッテリーも、スプリングの強さによっては、
大きく消耗しますから、総合的に撃てる数に影響が出るわけです。
加えて発射サイクルにも影響があります。
強いスプリングは、それを縮めるためにかなりの力を必要とするので、
強いスプリングであるほど発射サイクルは低下してしまいます。
当然モーターにかかる負担も大きいので、
メインスプリングは弱ければ弱いほど良いわけです。
チャンバーパッキンは気温や環境でも変化する
チャンバーパッキンや、ホップラバーは、
ゴム部品ですので気温や湿度に影響を受けます。
基本的には寒いと硬くなり、暑いと軟らかくなります。
軟らかいときのほうがグリップ力が強く、
硬くなるとグリップ力が弱くなるようです。
つまり寒い時期のほうが柔軟さを失うので、
銃の発射性能が落ちるということになります。
人によっては、これの影響を小さくするために、
夏と冬で違うチャンバーパッキンに替えるということもしているようです。
冬は軟らかいものを、夏は硬いものをというわけですね。
チャンバーパッキンの経年劣化
チャンバーパッキンは、やはりゴム部品なので、
長年使っていると劣化していきます。
古くなると弾力がなくなるので、
気温などに関係なく、ホップがかからなくなったり気密性が悪くなったりします。
シリコンオイルを塗布することで、ある程度は劣化を防げますが、
限度はありますし、数年経つとダメになるので、
基本的には消耗品扱いで交換が必要となります。
分解した際に、ホップラバーの当たる部分が、
凹んで戻らなくなっているともう寿命と考えてよいと思います。
それはつまり、弾力が無くなっているということでもありますので。
電動ガンのチャンバーパッキンを交換してみよう!
電動ガンのチャンバーパッキンを交換するには、
機種にもよりますが、まずインナーバレルを取り出すための作業になります。
スタンダード電動ガンのM4を例にしますが、
まずレシーバーのピンを抜き、所定の方法によってテイクダウンします。
次に、テイクダウンするとインナーバレルが、
チャンバーが付属した状態で、後方に抜けます。
チャンバーの下側、インナーバレルの基部付近にある、
インナーバレルを脱落しないようにしているブロックがあります。
このブロックを外してしまえば、インナーバレルが前方に抜けます。
ここで中地しなければいけないのが、チャンバーパッキンが、
インナーバレルにくっついて出てくる場合と、
チャンバーパッキンが、チャンバー内部に残ってしまう場合があります。
インナーバレルにくっついて出てきてしまう場合は、
いいのですが、チャンバー内に残ったら慎重にピンセットなどで、
つまんで引っ張り出すことになります。
この時に、チャンバーに引っ掛けたりして、
パッキンが破れてしまわないように気を付けてください。
チャンバーパッキン交換時の注意点
交換したいチャンバーパッキンに付け替えるわけですが、
取り付けるときはインナーバレル側に被せて、
バレルと一緒にチャンバーに押し込むとやりやすいです。
ここで注意点ですが、
付け替えたチャンバーパッキンは新品のゴム製品なので、
すべりが悪いです。
なので、表面に薄くシリコンオイルを吹き付けておくと
組付けやすいと思います。
グリスが必要か?
チャンバーパッキンはゴム製品なので、
時間と共に乾燥してくるような劣化の仕方をします。
硬くなるわけですが、
これを防ぐためにシリコンオイルを定期的に
チャンバーに
吹き込んでやると劣化をある程度防ぐことができます。
この場合、シリコングリスでも同様の効果は、
得られると思いますが、よりサラサラのオイルの方が、
適していると思います。
おすすめのチャンバーパッキン
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Twitterでの話題
(´・ε・`)ムムム
MGC GM7、どうやらマガジンを入れたまま長期保存したらしくチャンバーパッキンが少し変形してる模様・・・もう倒産してるMGCのパッキンなんて手に入るのかな?
キョロ(・ω・`三´・ω・)キョロ pic.twitter.com/Kg7qdxYffj— LiSA (@LiSA_saotome) 2018年5月5日
G&G CM16メンテナンス兼ねてアップデート(笑)
ポップアップパッキン、チャンバーパッキン、チャンバー、スプリングの交換。初めてメカボばらして、四苦八苦(笑)#サバゲーマーさんと繋がりたい pic.twitter.com/4JSwQHrmcN— T’sFactory (@vDRjWxcqJQ0BGLf) 2018年5月3日
ノンホップバレルの構成はこんな感じ。
バレルロックはOリングで固定され、その次にハマるのはPOM削り出しの輪っか。その次がチャンバーパッキン。
チャンバーパッキンは煮パッキンで、純正に比べて抜弾抵抗が少ないが、フロウバルブのスプリングを弱い物に交換したため、弾ポロは起きない。 pic.twitter.com/yh3IJf4LjG
— 🅿AKORATE (@Nsksjbdjdb2iwie) 2018年5月4日
ミーハーなハイキャパ君が弾ポロしたり弾道が悪かったため 真兎衣さんオススメのPDIチャンバーパッキンに交換してみた☆コレ凄く良い‼弾道がシュバーーン‼(ΦωΦ)+
(語彙力)600円ぐらいだったかな?弾ポロ無くなったし 弾道安定するしこの値段でこの効果は有難たい♪ pic.twitter.com/Be9wFrHesn
— DAISUKE☆徳-toku♤ (@DToku44) 2017年5月13日
チャンバーパッキンまとめ
ということで今回は、チャンバーパッキンについてのお話。
上手に使うと、ものすごく良く働きますので、
おすすめのカスタム部だと思います。
カスタムはそんなに難しくなく、
カスタムパーツとして販売されているものと、
取りかえるだけでも充分です。
残念なことにマルイの電動ガン、
特にスタンダードタイプの電動ガンでは、
かなりチャンバーパッキンの気密性が悪いです。
ちなみに私が過去に使用した経験があるもので、
良かった製品をいくつかご紹介しておきましょう。
・SHS製チャンバーパッキン
半透明で赤色のものが良かったです。
これは海外製なのですが、実は当たりハズレがあります。
ハズレに当たると厄介で、ホップの突起が変形したものがあったりバリがあったりします。
ただ、ものすごく安いです。
・ライラクスのハード、ソフトチャンバーパッキン
これはもう一番確実かもしれません。
ただしこんな小さなゴムの筒が!というくらい割高感があります(笑)
・システマ製チャンバーパッキン
ライラクスのものに比べると、やや気密性が弱いように感じました。
マルイ純正よりはずっといいですが。
ライラクスのものよりはかなり安いです。
ということで参考までに。
今回はここらへんで☆
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