こんにちはー☆
今回は電動ガンの整備についてちょといと触れてみようと思います。
えー。電動ガンと言ってもスタンダードタイプのほうですね。
まだまだこちらが主流ではありますし、基本的には次世代電動ガンもそんなには違わないように思います。
電動ガン整備の重要性☆
サバゲーなどで電動ガンを撃っているとどんどん色々なものが蓄積していきます。
一番多いのがインナーバレルとチャンバーパッキンの汚れでしょうか。
全く整備を行わずに長い年月使い続けると、次第に性能が落ちていきます。
特に初速の低下は深刻でこれが低下すると命中精度が悪くなってきます。
可能ならば半年に1回くらいは点検も兼ねて整備は行うべきと思います。
東京マルイの電動ガンの説明書にもやはり整備に関しての記述がどれだけか含まれていますのでこの部分がいかに重要であるかがわかると思います。
今回は私の手元にあるAK47を分解しながら解説していきましょう。
電動ガンのインナーバレル付近
最も手軽に整備できるのが銃身付近です。
インナーバレルはBB弾が実際に通過する部分ですのでパワーに大きく影響を与えます。
説明書には付属のクリーニングロッドによって清掃せよという主旨のことが記載されていますが、
できるなら分解して取り出してクリーニングできるといいと思います。
取り出して整備できるならばついでにチャンバーパッキンの状態もチェックできますし、
チャンバーパッキンも古くなると硬くなるのでよく見ておけるといいと思います。
チャンバーパッキンが硬くなりますとホップがかからなくなってきます。
また気密性も悪化しますので結局はパワーダウンに繋がってしまいます。
ホップがかからなくなると射程そのものが短くなり、
気密性が悪くなるとそのままパワーダウンします。
インナーバレルとチャンバーパッキンはメカボックスから吹き出す油混じりの空気で汚れます。
具体的に言うとメカボックス内に使用されているシリコンオイルなどが、
インナーバレルやチャンバーパッキンの内側に付着するので、ここに埃や汚れが着くのです。
メカボックス内部ではギヤが高速で回転してものすごい速度で、
ピストンがシリンダー内を前後動していますから、
どうしてもオイルが必要になります。
それが引き起こす副作用のようなものなんですねー。
インナーバレルとチャンバーはこのように連結されています。
インナーバレルとチャンバーを分離すると内部からチャンバーパッキンが取り出せる。
写真のものはアルミ製のカスタムバレルとライラクス製のチャンバーパッキン。
純正は金色の真鍮製バレルに黒色のパッキンだ。
電動ガン整備に使用すると便利な道具、工具
電動ガンに限らず、整備を行うのに便利な道具をいくつかご紹介しておきましょう。
ドライバーやペンチなどの分解に必要とするものは別として、整備のためにあるといいというものを挙げてみます。
綿棒
メカボックス内の溜まったグリス汚れなどを拭き取るのに便利です。
・歯ブラシ
主にメカボックス内のギヤの歯の隙間に溜まる汚れを取り除くのに使いやすい。
新品である必要はありません。使い古しのもので十分です。
・強力両面テープ
ちょっと特殊なものですが、ホームセンターなどで入手可能。外装部品の補修などに便利です。
例えばVSR10のようにフロントサイトが強力両面テープで取り付けられている機種もあります。
・サンドペーパー(紙ヤスリ)
部品のバリを取り除いたり、細かい傷などを補修するならば必須。
外装ならば再塗装する前提の使用になりますが。
・つまようじ
細かいところに詰まった汚れを除去するのに役立ちます。
・キムワイプ
もろに商品名(笑)
いわゆるウエスです。ティッシュなどでもいいのですが、油汚れを拭き取るときに繊維のカスがほとんど出ません。
えー。キムワイプじゃなくても同様のものがいくらかあると思いますので、それでも良いです。
大体はこんなところでしょうか。
良い作業をするためには良い道具を選ぶのも重要となりますね。
下記はキムワイプ。ティッシュのようになっているので使いやすい。
電動ガンに使用するグリス、オイルはどんなのが良い?
電動ガンのメカボックスに使用されているグリスやオイルは特定のものが使われています。
基本的には東京マルイ純正のものでかまわないのですが、
シリンダーやピストンに使われているものとギヤに使われているものは異なりますので注意が必要です。
ギヤの部分は粘度の高いグリスが使用されていますが、ピストンやシリンダーはギヤに使われるものよりは粘度の低いものになっています。
ギヤは高粘度グリス、ピストンやシリンダーにはシリコングリスが使われるのが一般的。
東京マルイ純正では、赤色のチューブのものが高粘度グリス、青色のものがシリコングリスと見分けやすくなっています。
これらはガンショップで入手可能ですので、内部メンテナンスをされるならば用意しておくと良いです。
カスタムガンでは使用するグリスやオイルは変わる?
ここで出てくるのがメカボックスの内部チューンをした電動ガン。
カスタムされているものも、ノーマルと同じでいいのか?ということです。
具体的に申し上げますと、ピストンヘッド。
ピストンヘッドが穴あけ加工がされていたり、
カスタムピストンヘッドに交換されている場合はシリコングリスではなくてシリコンオイルを使用します。
グリスは粘度が高くて固形に近いですが、オイルはさらさらで水のようです。
ピストンヘッドに吸気口があるかどうかで潤滑剤の果たす役割に変化が出ますので、ここはちゃんとしておかないとです。
そうじゃないとカスタムパーツの性能を活かせなくなってしまいますので。
それからセミオートを多用する射手や、ハイサイクル化している電動ガンならば、スイッチの保全も考えたいところ。
FET搭載でないならば、スイッチの接点部分には時には激しく火花が飛びます。
タミヤから発売されている接点グリスを塗っておくと火花が飛び散りにくくなり、スイッチが焼けてしまうのをある程度防ぐことができます。
本来、グリスは油なので通電しないのですが、この接点グリスはラジコンなどに使われるもので通電するのです。
優れものですよ。
下記はタミヤの接点グリス。タミヤはエアガンメーカーではないので、本来はラジコン用といったところか。
電動ガンの外装的な整備
よくあることなのですが、繰り返し使用していると各部に使われているネジがゆるんでくることがあります。
例えばMP5のセレクターを止めているネジだとか、AK47のストックを止めているネジ。
AK47Sのストックの基部のキャップのイモネジなど。
これらがゆるんでしまうとゲーム中に外れて部品が脱落してしまいます。
そうなると紛失してしまうことが多く、
メーカーに頼んで部品を新しく買わなければならなくなります。
部品の脱落は深刻でその部品が欠損することによって、
場合によっては使用不能になってしまうことも。
このあたりは注意しなければなりません。
あとは外装に目立つ汚れが付着していたら綺麗に拭き取るようにしましょう。
特に銃口付近の汚れは重大な性能低下を招く可能性があったり、
故障の原因になったりしますので配慮が必要です。
電動ガンの整備・メカボックス内部について
ここは本来ならば分解しないようにと説明書にある部分ですが、
カスタムされているものなどなら内部を整備したほうが良いと言えます。
ただ、ノーマルで使っているのであれば、
無理に分解して整備するのはやめておくのもひとつの手でしょう。
カスタムされているのであればギヤ、ピストン、シリンダーの清掃を行います。
一定以上使用した銃はギヤに真っ黒になった古いグリスが付着しています。
これを丁寧に洗い流して新しいグリスを塗布します。
洗浄はシリコンオイルスプレーで洗ったり、
パーツクリーナーなどの油汚れを洗浄する専用のものがあります。
シリンダー内やピストンも同様ですがこちらはギヤとは異なるグリスやオイルが使われています。
ギヤのほうには高い粘度のグリスが使われていますが、
ピストンやシリンダーはもっとさらさらのオイルが使われます。
マルイ純正の状態であれば純正のシリコングリスが良いですが、
カスタムピストンやピストンヘッドへの穴あけ加工がされているものなら、
さらに粘度が低いシリコンオイルを使います。
こちらもギヤと同様に綺麗にしてからのグリスアップがいいですが、
ピストンなどの樹脂製の部品はパーツクリーナーなどは使わないほうが良いです。
あの手の洗浄剤は脱脂効果がありますから、
樹脂製の部品の強度が落ちることがあるようです。
ギヤやピストンの清掃とグリスアップだけでも、
作動のレスポンスが格段に変わることがあります。
そういう意味では内部も重要ですね。
メカボックスを取り出したところ。
メカボックスを分解すると内部はこのように黒くなった油で汚れている。
これを綺麗に洗浄、拭き取りクリーニングします。
クリーニング後のメカボックス。ギヤやピストンレールがぴかぴかになっているのがわかりますね。
電動ガンの整備・配線、コネクターなど
普通、ノーマル状態では特に問題はないのですが、
コネクターの金具部分(端子)が劣化して通電効率が落ちることがあります。
発射速度が落ちてきたなと感じたらまずここを疑います。
コネクターのみ単体で売ってるのですが、
交換には電工ペンチなどの専用の工具が必要ですので注意が必要です。
コネクターを交換しても発射速度が低いままだとモーターの劣化も考えられます。
純正交換型のものがマルイからも出てます。
モーターはむやみに高回転のものにはしないこと。
回転数の高いモーターは発射速度が劇的に高まるのですが、
内部のギヤやピストンがノーマルでは、
ついていけずに破損する可能性が高まります。
ノーマルの電動ガンをハイサイクルにするならば、
それ相応のカスタムが必要になるのでご注意を。
もともとハイサイクル仕様のものであれば、
それはそれに合ったものを使用します。
コネクターの点検やメカボックスを取り出した時に、配線のチェックもしましょう。
バッテリーを収納する際に、配線を誤って挟んでしまったり、
メカボックスの組み付け時に配線を傷つけてしまったりということはあります。
この場合、完全に断線してしまっていないならば、
熱収縮チューブ(略して熱縮チューブ)を用いて補修を行いましょう。
熱収縮チューブは配線に通さねばならはないので、
補修を行う場合は基本的にはコネクターの取り替えも行うことになります。
配線の皮膜が破れていたりすると、
メタルフレームなどの電動ガンはそこから漏電が起きます。
漏電するとヒューズが切れたり、自分が感電したりします。
(余談ですが、私も何度か感電したことがあります。
死ぬようなことはないですが、痛い目には遭いますので)
電動ガンの整備やメンテナンスまとめ
というわけでだいたい大まかに言えばこんな感じで整備は完了となります。
基本的には30000発程度で寿命が来る部品もあると言います。マルイの説明書によると30000発で整備のためにメーカーに送るように奨めています。
サバゲーする人にもよりますが、多く撃つ人は1日でおよそ3000発程度射撃するとされます。
だいたい月に1回のゲームで1年間で30000発くらい撃つ計算かな。
部品の耐用年数は別として通常の整備であれば10000発くらいごとにチェックできるといいのではないかと思います。
特にカスタムガンは部品の消耗がノーマルに比べると桁外れに高くなるので整備は欠かせません。
いかに高性能であっても整備されていなければどんどんその性能は失われていくのです。
それでは参考までに。今回はここらへんで☆
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