電動ガンカスタムについて考える(前編)

こんにちはー!
そろそろ季節の変わり目となってまいりました。
昼は暑く、夜は少し肌寒く感じられます。
こんなときは風邪を引きやすくなりますので、皆様どうかお体には気を付けて。

それはさておき、今回はカスタムガンのパワー調整について少し触れていこうと思います。

この話題というのは正直に申し上げて多くの場合にタブー視されている側面があります。
どこをどのようにしたらどうなるのか、ということを記事として書くということは、それを参考にして違法改造をする人が出てくるかもしれないだとか、パワーアップの改造を施したエアガンの使用を禁じているフィールドがあったり。とにかくパワーアップについては色々と世間がうるさいわけです。
それでもそれをしっかりとコントロールできれば、法律に則った範疇で安全に使用することができるというのも事実です。

では具体的にパワーアップをしてどのような利点があるのか、ということをまずお話しましょう。

エアガンのパワーというのは基本的には銃口初速で表されます。
銃口から飛び出した瞬間のBB弾の速度が基準になるわけですが、これには法律によって威力の上限というものが設けられています。

威力の単位はJ(ジュール)という単位で表されます。銃口から1メートルの地点で6㎜BB弾の銃は0.989Jを超えぬこと。これがエアガンにおけるパワーの上限です。
この範囲でのことが基本になるわけですが、では実際にパワーが高い銃とパワーが低い銃ではなにがどう違うのか?

例をあげましょう。
対象年齢が10歳以上となっているエアガンと対象年齢が18歳以上となっているエアガンとでは、実は雲泥の差があります。

パワーが0.4J以下のものを対象年齢10歳以上、0.4J以上出る銃を18歳以上の対象として一般的には販売されているようです。

重い弾を速い速度で飛ばすことができる銃をパワーの高い銃と言いますが、実はBB弾の飛距離はそんなに違わないのです。
BB弾の飛距離はどちらかと言えばホップの性能が関係します。
パワーが直接関係するのは貫通力と命中精度です。
実際に測定したことがあるのですが、0.4Jほどの銃と0.8Jほどの銃では新聞紙1枚を貫通できる距離が劇的に違います。
また、0.2g弾と0.25g弾でも大きな差が出ます。
同じ銃でも重い弾にするだけで明らかに貫通力は向上します。
ただ、重い弾にするとそれだけ弾の飛行する速度は落ちますから、目標に弾が到達する時間は遅くなります。
例えば同じ深さの茂みに隠れて撃ち合ったとき、パワーの低い銃では茂みを撃ち抜くことができないのに、パワーが高い銃の弾は次々と茂みを貫通してくる。隠れていても、その隠れている茂みを撃ち抜いてきた弾に当たってやられてしまうということが起きます。

命中精度

そして命中精度。
これはまず屋外という前提の話になりますが、屋外というのはほぼ無風ではないので、必ずと言っていいほど気流の影響を受けます。
軽い弾は発射されてから時間が経つとどんどん失速していきます。
弾の飛行する速度が落ちてくると、わずかな横風でも簡単に弾道が逸れます。

対して重い弾は発射してからかなり長く失速が始まりません。
弾の速度が遅いということはそれだけ気流の影響を受ける時間も長くなるということなのです。

解りやすく言うと卓球のピンポン球とゴルフボール、どちらが当たったときに痛いか、どちらが真っ直ぐ飛ぶかというような感じでしょうか。

こういう事情から、パワーの高い銃は遠くまで正確に射撃でき、貫通力も高いためパワーが低い銃相手にはある程度優位であることは事実です。

それでは実際にどこをどうすればパワーが上がるのか?ということに触れていきましょう。

チャンバーパッキン

まず、チャンバーパッキン。
これはかなりパワーアップします。あくまでも今回はマルイの電動ガンをお題目にしますが、チャンバーパッキンの気密性は非常に重要です。
過去の経験的なものなのですが、0.7Jほどの電動ガンのチャンバーパッキンを質の高いものに変えただけでパワーが0.8を超えたことがあります。
他に大きな影響を出さなくても性能を向上させることができるポイントです。

電動ガンギア

インナーバレル

次にインナーバレル。
ここはちょっとくせ者です。
純正ではなくてカスタムバレルというものが多く出回っていますが、これらはバレルの内径がかなりBB弾の直径に近いものがあります。
気密性が高くなり、発射の空気を漏らしにくくなるのでパワーは上がります。
ただしインナーバレル交換は実はかなり注意が必要な箇所でもあります。
というのは発射の空気が有効に使われるようになる分、圧力がかなり抜けにくくなってしまうのです。(圧力が抜けにくいからこそにパワーアップするのだが)
そのためハイサイクルチューンのように発射速度が高い銃には向いていません。
タイトなインナーバレルで発射速度を上げるとピストンが破壊されます。
このため発射速度がノーマルか、それよりやや遅い発射速度の銃に行うカスタムとしては有効です。(ちなみにノーマルの電動ガンの発射速度は秒間15~18発程度です)

メインスプリング

次にメインスプリング。
これはカスタムスプリングにすると劇的に変化しますから注意が必要です。
場合によってはメインスプリングの交換のみで法規制のパワーを簡単に超えてしまうことがあります。
それぞれの銃に合わせたものを選ばねばなりませんし、できるだけ触らないほうがいい部分でもあります。
メインスプリングの交換はギヤの破損の原因にもなりますし、なによりバッテリーの燃費が大きく落ちます。
メカや電気系統に大きな負担をかけますので、寿命はかなり短くなります。

おおっと。長くなってきたので、今回はここらへんまでとしましょう。
続きはまたの機会に☆

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