こんにちは☆
最近はめっきり寒くなりましたね。
こうなると屋外のスポーツであるサバゲーは多少下火になったりするのかなと考えたりします。
ガスガンはからっきしダメな時期になってきましたね。
さてさて。今回は過去に経験したトラブルについてを書いてみようかと思います。
原因不明の給弾不良
特に記憶に残っているのはAK47(マルイ製スタンダード電動ガン)の給弾不良。
これは原因がはっきりしません。
私の知人もこの件については「AK47は原因不明の給弾不良が起こることがある」として認知しているようでした。
多くの場合はマガジンの不調で給弾不良は起こります。
AK47の場合は特に多弾マガジンの不調が多いとされていますのでなおのことです。
しかしマガジン側の不調ではなく、バネ式のノーマルマガジンを使用しても給弾しないことがある。
厳密には給弾はするのですが、フルオートの際に空撃ちが多く混じるという感じで給弾不良が起きるのです。
メカ側は完全に動いているし、ほとんどはちゃんと出る。だけど10発に2発くらいの割合で発射されない。
これの原因を究明するために様々な研究をしたことがあります。
ノーマル状態では起きないのですが、内部をカスタムすると起きる。
カスタムパーツの相性が悪いのか?とも考えましたが、全く同じ内容の他のAKは快調に動く。
果たしてこれはどういうことなのか?
私は順番に見ていくことにしました。
ノズル位置、タペットプレート後退量、シリンダー位置、ピストン、そしてメカボックスのガワそのものまで。
下記はセクターチップ。これは樹脂製だ。ポリカーボネイト製なので弾力も強度も十分にある。
セクターチップは電動ガンの機種によって若干形状が異なるものがある。組み付けるときには機種をよく確認して行うこと。
・このトラブルの原因究明
実はこのトラブルはセクターチップを組み込むことによって解決できることは判明していました。
セクターギヤにそれをつけることでタペットプレートの後退量を強制的に増やして給弾させるわけです。セクターチップはハイサイクルカスタムの銃の給弾を良くするためのパーツなのですが、これを組つけると簡単に解決はしました。
しかしこれでは原因は判明していないことになる。
全く同じ仕様の他のAKではセクターチップを使わなくても同様のトラブルは発生しない。
ということはなにかがダメで起きているということになります。
注意深く調べていくとあることに気づきました。
ピストンです。
私はピストンヘッドに穴あけ加工を行うのですが、ピストンヘッドの取り付けに不審な部分を発見したのです。
ピストンヘッドにはOリングが入っています。
ピストンヘッドは2枚の薄い樹脂製の板から構成されており、この2枚の間にOリングがあります。
この2枚の樹脂板の隙間の幅が0.5㎜ほど本来より広くなっていたのです。
これはピストンヘッドをピストン本体に取り付ける際にネジを締めすぎてヘッドが変形して起こっていたようです。
ためしにピストンを純正に戻してみると給弾不良は起きなくなった。
しかしこのときに試しに使った純正ノーマルのピストンは穴あけ加工をしていないものだったので負圧が強くて給弾したのかもしれません。
いずれにせよピストンの交換でも直る可能性があることがわかりました。
このわずかな誤差で起きていたとしたら、ずいぶんとデリケートだなとは思います。
そうしてひとまずそれ以降はその方法(セクターチップを使うかピストンを見直す)で同様のトラブルに対処するようになりました。
実際にはこれ以外の原因も考えられなくはないですが、これまで私の持っている電動ガンで起きたこのトラブルに関してはこの対応で復旧できました。
下記はマルイ純正ピストン。自分で内部カスタムをするならば、1つや2つくらいは予備で持っておきたいところ。
射撃が止まらない!
次に別のトラブルについて。
これはMP5で起きたトラブル。
構造的にはMP5だけに起きるわけではないものです。
ある日のサバゲーでMP5を使っていたら、突然トリガーから指を放しているのに射撃がフルオートのまま止まらなくなってしまったことがあります。
これはメカボックスのスイッチのバネが折れてしまったことによるものでした。
トリガーをもとの位置に戻すためのバネと、トリガーに押されて動くスイッチのバネは別々にあります。
トリガーは引いたら戻るのですが、内部のスイッチ側のバネが折れてしまったために通電しっぱなしになってしまったわけです。
・対応は可能な修理ではあるが
これは部品交換で修理可能でした。
しかし完全に分解しなければできない修理なので、その場ではひとまずバッテリーを抜いて銃を黙らせただけですが。
「こんなところのバネが折れることもあるんだなぁ」と驚いたものです。
しかしこのトラブルは頻度としては高くないです。
それから、この部分のバネはガンショップなどに行って探せば見つかる場合もありますが、私は海外製のものしか見たことが無いです。
ライラクスあたりが発売していたような気もしますけども。
私は電動ガンを触るようになって20年以上ですが、その間に2回しか起きていません。
ちなみに近年重宝されているFETも故障があり、壊れると同じように通電しっぱなしになるようです。
恐ろしい。
銃は作動するのに弾が出ない!
これもサバゲー中に起きたことですが、トリガーを引くと普通に作動します。しかし全く弾が出ない。
電動ガンを強制的に給弾させるなら銃を逆さまにして撃つといいのですが、それをしても全く給弾されない。
マガジンに異常はなく、ギヤも割れてないから作動はする。
なんだろうと思って帰宅後に分解してみるとタペットプレートが折れていた。
・原因究明と対策
タペットプレートはノズルを動かす重要な部品で、これが激しくメカボックスの中で前後に動いています。
タペットプレートがたわむと気密漏れを起こすのでカスタムパーツでは比較的硬い素材のものが多いようです。
しかしこれが災いして折れてしまうことがある。
硬いということは弾力があまり無いということでもあり、純正に比べると折れやすいのです。
純正のタペットプレートは弾力性に富んでいるのでまず滅多に折れることはありません。
タペットプレートについては純正をお勧めします。
おそらくなのですが、マルイさんはタペットプレートが射撃中にたわむことを想定しているのでしょうね。
だからこそに敢えて柔らかい素材を用いて破損を防いでいるのではないかと思います。症状
モーターは動くがコッキングされない!
カスタムガンによくあるトラブルなのですが、主にフルオートでの射撃中に突然「パパパパパパパパ」という銃声がなくなって「ウイーン」というモーター音だけになってしまうトラブル。
こうなるともう射撃は不可能です。
原因はギヤの破損。
多くの場合はセクターギヤかスパーギヤのどちらかが欠けてしまうことで起こります。
ちなみにギヤの歯が1枚欠けると、なんとなく射撃のときに感触に違和感が出ます。
なんと説明していいのか難しいのですが、とにかくいつものフルオートの感じじゃなくなる感触があります。
敏感な人ならわかるかもしれません。
ギヤの歯は1枚欠けたくらいではまだ動きます。
弾も出ます。
しかし2枚目が吹っ飛ぶといきなり動かなくなります。
・電動ガンのギヤ破損の原因と対処
ギヤ破損の原因は色々とあります。
まず、固いスプリングを装備しているか、固いスプリング装備で発射サイクルが高いとか。
基本的には強い負荷が掛かると破損しやすくなりますし、サイクルが高くなっても破損はします。
それから老朽化でも発生する可能性がありますね。
対処の仕方は限られます。
メカボックスを分解して破損したギヤを取り出して交換するしかないです。
このときに、できるだけメカボックス内部を捜索してください。
破損して吹っ飛んだギヤの歯の破片があります。
そのままにしておくと、ギヤに噛み込んだりしてまたしても危うい状況が起きたりしますので。
破損しないようにするということは基本的には難しいです。
ノーマルのギヤであってもカスタムギヤであっても、破損するときはします。
それ以前にギヤというものは消耗品です。
突然欠けるということがなくても、ゆるやかに擦り減っていきます。
いつかは交換しないといけなくなる部品ですね。
下記はカスタム強化ギヤ。こういったものを組むことでノーマルよりもギヤの強度を高めることができる。
しかし組み付けにはシム調整と言われるギヤの高さを調整する知識が必要になる。自分で組む場合は注意したいところ。
射撃中に突然モーター音しかしなくなった!その2
これはギヤ破損に似た症状です。
射撃中に発射音が突然「ウイーン」というモーター音のみになってしまうというもの。
コッキングがされず、射撃は停止してしまう。
しかし、ギヤ破損とは違った症状が出ます。
銃口からぼろぼろとBB弾が零れ落ちてくるのです。
これはピストンの破損が原因。一般的にピストンクラッシュと呼ばれる事故です。
多くの場合、パワーアップによるカスタムよりもハイサイクル化のカスタムで起こるようです。
電動ガンのピストンはどれもだいたいは共通したものが使用されていますが、最後部の歯のみが大きく頑丈になっています。
これはピストンを後退させる際に大きな力がここに加わるためで、それによる破損を防いでいるわけです。
しかしこの大きな歯の部分が破損してしまうと、ピストンは後退されなくなるので射撃できなくなるというわけ。
しかしギヤの時とは異なり、セクターギヤと連動しているタペットプレートは動いています。
そのため、マガジンから上がってきたBB弾をチャンバーへ送り出す動作は止まりません。
従ってメカは作動しないのに弾だけが給弾されるのです。
結果として発射されないBB弾が次々とチャンバーに装填され続けるので、トリガーを引いているとどんどん銃口からBB弾が流れ出てくるわけです。
・ピストンクラッシュの対応
ピストンクラッシュはサイクルを引き上げたカスタムガンでよく起こると書きましたが、多くの場合はそうです。
やはりモーターの瞬発力が高い状態では、大きな力が加わるので起こりやすくなるのでしょう。
それから老朽化でも起きることがあります。
古くなってくると樹脂製のピストンは弾力が弱くなる傾向があるように感じます。
こうなると、やはり破損事故は起きるのでしょうね。
これもメカボックス内部の部品なので、修理はメカボックスを全分解しての交換になります。
私の経験なのですが、ピストンはマルイ純正のものが一番弾力があって丈夫だと思います。
タペットプレートの折損事故のところでも触れましたが、やはりある程度弾力のある素材が良いようです。
電動ガンのマシントラブルについて まとめ
ということで今回は私が遭遇した電動ガンのマシントラブルのお話。
なかなか大変なことが起きるものです。
ってもこれらはやはりカスタムガンによく見られます。トリガーのバネが折れるトラブルはカスタムガンだろうとノーマルだろうと関係なく起きるのでなんともですが。
やはり性能を向上させるということはそれだけ他のところに変な弊害を出すもの。
注意しなればなりませんね。
写真はバージョン3メカボックス。
それでは今回はここらへんで☆
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