戦闘機「紫電改」と「四式戦闘機疾風」

こんにちは☆
さーて。今回は久しぶりに趣味に走った話をしてみようかと思います。
まぁミリタリー関連のことなので書いてしまえ!ということで。

今回は第二次大戦中の日本軍の戦闘機「紫電改」と「四式戦闘機疾風」について。
この2つの戦闘機は太平洋戦争末期に登場した機種で、よく比較対象にされます。
というのも紫電改は海軍機、四式戦闘機は陸軍機であり両方ともほぼ同じエンジンを搭載しているからですね。
登場時期もだいたい同じですが、四式戦闘機のほうがやや早いようです。

海軍の紫電改

まず海軍の紫電改。
紫電改は川西航空が設計した戦闘機で、もともとは強風という水上戦闘機がベースとなっています。
水上戦闘機である強風を陸上機に設計し直して改良したものが紫電であり、それの改良型が紫電改ということになります。
エンジンは2000馬力級の誉エンジンを搭載していますが、大馬力を出しながらも軽く小さくするために無理をしていたので色々と面倒な部分が多かったと言います。
エンジンの調子が良ければ当時米海軍の主力戦闘機だったF6FやF4Uと互角以上に戦えたとされています。最高速度は約590㎞ほど。
特色としては水銀を媒体にした自動空戦フラップというものを装備していること。
これによりパイロットが特別な操作を行わなくても自動で最良の旋回性能を出すと言われています。
武装はかなり強力で20㎜機関砲を4門も搭載していました。
ものすごい重武装であり、これだけでもかなりの重量があります。
ライバルである米海軍のF6Fの最高速度は600㎞ちょっとなのでだいたいそれと同等くらいの速度性能ですね。
重い武装を撤去してしまえばかなり軽くなるので速度がだいぶ違うそうです。終戦後にテストのためにアメリカに運ぶ紫電改を空輸したときの話があります。
武装を降ろした紫電改を日本人パイロットが操縦して空輸したそうですが、それを護衛していたF6Fが追い付けなかったそうです。

防御力もそれまで日本海軍が使用していた零戦より遥かに高いようで、風防や足が飛び散るほど撃たれてもなかなか火を吹かなかったといいます。パイロットの保護も強化されており、操縦席には防弾ガラスが装備されていたりします。

紫電改は登場した時期が遅かったこともあり、生産数は約400機くらいだと言われています。
このため戦闘部隊全体には行き渡らず、ごく一部に配備されたに留まりました。

紫電改を運用した部隊としては松山の343海軍航空隊が有名です。
しかしやはりというかエンジンが不調であることが多かったようで、松山基地には故障で廃棄された紫電改が山のようにあったと言います。
当時紫電改に乗ったパイロットからは概ね好評だったそうです。これは紫電改が登場する前に使われていた紫電がかなり不調の出る機体だったせいもあるかもしれません。
いずれにせよ紫電も紫電改が登場したあとも一緒に運用されていたようですが。
機体としてはかなり完成度の高いものだったようですが、数回の空中分解事故も起きているようです。

四式戦闘機
写真はプラモデルではあるが陸軍四式戦闘機。
アリイ製48分の1

陸軍の四式戦闘機

では今度は陸軍の四式戦闘機を見ていきましょう。
四式戦闘機疾風は陸軍が採用した戦闘機。登場当初は大東亜決戦機と呼ばれて期待された戦闘機でもあります。
開発は中島航空(現在のスバル)で行われました。
目新しいことはあまり無い機体ではあるのですが、エンジンは紫電改とほぼ同じ2000馬力のものを搭載しています。
機体設計はそれまでに登場していた一式戦闘機と二式単座戦闘機の流れを組んでいるもので、それらのいいとこどりをして強化した感じでしょうか。
最高速度はおよそ650㎞ほどで、当時の日本軍戦闘機の中では陸海軍機の中でも最高の速度が出ます。
生産数はおよそ3500機と言われていますが、後半になればなるほど粗製乱造が目立つようになったと言います。この関係で登場当初ほどの性能が思うように出ない機体が多かったようです。

ただし、四式戦闘機は紫電改よりも遥かに多く生産されていますが空中分解の事故は一度も無かったといいます。
設計や運用の違いなのかもしれませんが。

海軍のパイロットの中では紫電改が好評だったといいますが、四式戦闘機については陸軍のパイロットの間では賛否が分かれたと言います。
「なにをやらせてもできるが、なにをやらせても大したことない」
という評価があったと伝えられています。
それでも高い評価をしていたパイロットもいます。
馬力の強いエンジンは強みであり、速度性能も大きな武器になる。
防御力も高く、一式戦闘機なんかよりはずっと火を吹かなかったようです。
それにしても紫電改も四式戦闘機も同じエンジンを搭載しているのに速度性能がかなり違いますね。
これはおそらくはセッティングの関係だと思われます。
武装は20㎜機関砲2門、12.7㎜機銃2丁。紫電改に比べるとやや見劣りする武装ではあります。
陸軍の20㎜機関砲は海軍のそれに比べると弾の質量が軽いようで、破壊力や命中精度は海軍のもののほうが高いようです。
その代わり銃口初速は高いのですが。
そういえば何度も出てきたエンジン不調の話。これはどうやら整備の関係が大きいようです。エンジンそのものがどうというより、エンジンオイルの質だとか整備の仕方がどうとかが大きいようです。稼働率が低い低いと言われていたようですが、米軍がテストして飛ばした機体は完全な量産機だったわけですし。(戦後に調査のために飛ばしたもの)

さてさて。
この時期のライバル機というと紫電改は米海軍のF6FやF4Uかな。
四式戦闘機だと米陸軍のP51ではないかと思います。

紫電改も四式戦闘機もそれぞれの戦場で活躍していますがやはり米軍相手に苦戦もしています。
結局は数の差を埋めることができず、ベテランパイロットという補給不能な損失を回復できずに次第に圧倒されていきます。

太平洋戦争での空の戦闘は何百対何百という戦闘機が乱舞するような戦いでは無かったとも言われています。
日本が劣勢になってからは何百という米軍機に対して少数で挑んでいくことが多々あったようですが、ヨーロッパなどに比べると太平洋が舞台なので敵に遭遇する確率も低かったようです。これに対してヨーロッパの戦場ではすぐ隣近所がもう敵国なので猛烈に敵に遭遇する。そのため空の戦いはすさまじいものだったのでしょう。
100機以上の敵機撃墜を達成したパイロットはドイツ軍のパイロットにしか存在しません。

日本が劣勢になってから登場したために常に過酷な戦場に送り込まれた戦闘機。
それぞれが華々しい活躍をしながらも、その終わりは特攻などが関連して悲劇的なものであったと言わざるを得ません。
今回は四式戦闘機と紫電改を個人的な主観で見てみましたが、たまにはそういうのもいいかなと思います。

それでは今回はこれにて☆

四式戦闘機
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